2017年「多摩カトリックニューズ」バックナンバー

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2017年


12月号

(No.532)

2017.12.23

WELCOMEからはじまるクリスマス豊島 治 神父
連載コラムを振り返る和田・東寺方地区 竹内 秀弥
「初金家族の会」からのお知らせ


11月号

(No.531)

2017.11.25

邁進します豊島 治 神父
今年の教会バザーを振り返ってバザー実行委員長 佐々木 邦雄
「初金家族の会」からのお知らせ


10月号

(No.530)

2017.10.21

「きずな」生まれます豊島 治 神父
シニアの、シニアによる、シニアのための集い、開催しました!「シニアの集い」実行委員 小俣 浩之
「初金家族の会」からのお知らせ


9月号

(No.529)

2017.9.16

愛 あります豊島 治 神父
「ひんやりパラダイス」を終えて稲城・川崎地区 伊藤 直子
「初金家族の会」からのお知らせ


8月号

(No.528)

2017.8.19

導かれます豊島 治 神父
心の病で苦しんでいる人のための夏祭り諏訪・永山地区 佐内 美香


7月号

(No.527)

2017.7.15

ここにいます豊島 治 神父
初聖体パーティーでの感謝桜ヶ丘地区 馬渡 美香
「初金家族の会」からのお知らせ


6月号

(No.526)

2017.6.17

ネコ、くつろぎます豊島 治 神父
石の門の聖マリアセシリア 仙石 つかさ
「初金家族の会」からのお知らせ


5月号

(No.525)

2017.5.27

いのります豊島 治 神父
神さまに招かれて南大沢・堀之内地区 佐々木 由理子


4月号

(No.524)

2017.4.22

気づきます豊島 治 神父
委員長2カ月を振り返って諏訪・永山・聖ヶ丘地区 中嶋 誠
「初金家族の会」からのお知らせ


3月号

(No.523)

2017.3.25

桜 咲きます豊島 治 神父
あなたのいきをマグダラの聖マリア (ペンネーム)
「初金家族の会」からのお知らせ


2月号

(No.522)

2017.2.18

き ま す豊島 治 神父
見返りを期待しない他者とのかかわり 諏訪・永山・聖ヶ丘地区 南部 憲克
「初金家族の会」からのお知らせ


1月号

(No.521)

2017.1.21

チャンスに乗じます豊島 治 神父
生後三日目の洗礼 落合・鶴牧・唐木田・町田地区
日野 美津子
巡 礼加勇田 明子
「初金家族の会」からのお知らせ

巻頭言:主任司祭 豊島 治「邁進します」

邁進します

主任司祭 豊島 治

 紅葉もおわり、冬の訪れを感じる中 マスクをしながら通りを往来している人が多く見られます。体調管理に留意する時期ですね。
 11月23日には幸田司教さまがいらして現在の福島(南相馬市)体験から私たちに示唆をくださいました。これからは平神父さま、12月10日前後には鶴巻神父さま、12月24日には寺西神父さまが多摩教会にいらしてくださいます。それぞれの神父さまの当日スケジュールは「多摩カトリックニューズ」今月号に記載されています。どうぞ確認ください。

 私事ではありますが、寺西神父さまは私が中学・高校生のとき通っていた高円寺教会の主任司祭で7年間おられました。そのときの助任司祭は幸田神父さまで3年間でした。私は反抗期であり、自分の有り様にもがいた時期(今も継続してますが)でした。また司祭召命を抱かせるきっかけもいただきました。
 その後、神学院院長としての寺西神父さまに再会し、幸田司教さまとしてお迎えすることになります。ですからお会いすると緊張します。

 多摩からいらした寺西神父さま関連の本には、多摩教会の初代主任司祭としていらしたときから書き続けておられた多摩カトリックニューズの巻頭言文書があり、私は許可もとらず立ち読みしていました。記憶力旺盛の時期ですから暗記したかと思うくらい頭にはいりました。文中にある八巻さんや諸葛さん、晴佐久さん(昌英さんのお父様のほうです)は見たことないけど、どんな人なのだろうと想像していました。ですから2016年、私が多摩教会主任の任命をうけたときびっくりしました。そして中学のとき読んだ文章の内容が頭に思い浮かび、「赴任にあたって予習はばっちりだ」と思ってしまいました。実に33年前から予習していたことになりますから。

 はじめ多摩教会は「旅する教会」という名を看板に邁進してきました。それぞれの家庭を訪問しミサ、借家、マンションそれぞれを使って、使い切って邁進し、聖ヶ丘の地に集いの場を建てました。その過程は今風のことばをつかうと「SCRAP & BUILD」なのでしょう。それでいくと、45年の多摩教会史のなかで聖堂を如何に維持し、将来につなぐかの過渡期が今からとなります。人との関わりには「今」を基準に据えますが、建物となると15年から20年以上先を見越して考えるものです。毎週建物の点検をしていますが、さらにしっかり現状をみて来年から加速してトライしていくことになり、また簡単にはできないことですから、皆様には不便さへ理解と呼びかけに応えていただくことをお願いすることになります。

 東京大司教として神さまは菊地功司教様をあたえてくださいました。教会の役職定年もって単純に考えると、17年間この聖務にあたられると考えられます。私たちも、いままでのことをふり返って感謝をもち、今を確認し、この先の未来という希望へ邁進する人生の旅を神さまとともに歩んで行きましょう。

連載コラム:「今年の教会バザーを振り返って」

「荒野のオアシス教会を目指して」

やさしく、あたたかく、心からのオアシスづくり
連載コラム「スローガンの実現に向かって」第83回
今年の教会バザーを振り返って

バザー実行委員長 佐々木 邦雄

 今年のバザーは悪天候の中での開催となりました。雨天対策は行っていたものの、正直なところ不安な気持ちで当日を迎えました。しかし、多くの方々のご協力と、教会メンバーの一致団結により、「神様のぬくもりのしるしになろう」のスローガンにふさわしいバザーになったのではないかと思います。
 さまざまなサポートや物品提供、販売協力など、まずは、皆様に心から御礼申し上げます。

 次に、今年のバザーでの感想を、順不同ですがお伝えします。
◎準備
 昨年のバザー実行委員会は、お盆明けからのスタートで、準備に十分な時間が割けなかったため、今年は4月に立ち上げ、6回の実行委員会を開催しました。十分な準備期間と、活発な議論を重ねたことが良い結果につながったと思います。
◎神父さんを囲むおしゃべり会
 設定時間を明確にするため、今年は1時間を確保しました。神父様には長時間お話し頂き感謝しています。
◎手作りアート
 手作りアートは「素晴らしかった!」の一言に尽きます。多摩教会のバザーを代表する企画になりました。なお、「作品への作者の思い、エピソードや物語をうまく説明できれば、もっと良かった」との意見が出ましたので、来年に活かしたいと思います。
◎献品
 値段の付け方、売れ残り品の処分、「売り物」にふさわしくない物品などが問題となっていたため、献品を新品に限定しました。賛否両論あり、品物が集まるか不安でしたが、十分な提供があり、また、「新品」のため、値付けしやすい、高値を付けられる、売れ残りが減るなどの効果もありました。
◎その他の企画や出し物
 中嶋委員長が中心の企画、「野菜・果物販売コーナー」は、青年会の協力もあり、大変好評でした。カフェ・オアシスや各地区の出し物も、昨年以上の売り上げがありました。「ビンゴ」も、教会学校の子供たちがカード販売で頑張ってくれました。悪天候のため、「焼きそば販売」や「ビンゴ」は信徒館で行うことになりましたが、結果的には、信徒館に多くの人が集まり、盛り上がるというメリットもありました。
◎ミニバザー
 翌週のミニバザー、翌々週の手作りアート作品販売でも多くの売り上げがありました。
◎広報活動
 悪天候のため、今年は外部のお客様が少なかったですが、周辺の方々に教会を理解して頂くことは、バザーの目的の一つでもあるため、広報活動は継続することが大切だと思います。
◎献金
 今年の目標は、「多く人が集まり、皆が楽しむことができ、結果として多くの献金が集まるバザーにしたい」でした。結果として、昨年を上回る約69万円の献金ができました。来年もこの理想を追いたいと思います。献金先はカリタスジャパンで、九州北部豪雨に対する復興支援に充てられます。
◎その他
 〇 地区連絡網を利用した案内は、効果があったと思います。
 〇 タープテント、折りたたみ式テーブルの設置で、地下駐車場の会場が明るく感じられました。
 〇 備品購入費や光熱費等に鑑み、次回以降、献金の一部を教会へ還元する検討が必要だと思う。
 〇 企画・出し物で、過度な個人への依存や負担は避けるよう、配慮が必要だと思われます。 

 当教会のスローガンは、「荒れ野のオアシス教会を目指して-やさしく、あたたかく、心からのオアシスづくり-」であり、バザーの目的の一つは信徒間の親睦です。今後も、教会メンバーが一致団結し、文字どおり「オアシス」と感じることができるバザーになることを目指したいと思います。

11月:「初金家族の会」からのお知らせ

「初金家族の会」からのお知らせ

 12月1日(金)のごミサに引き続き、聖堂で正午まで、「初金家族の会 クリスマス・ミニ・コンサート」を開催します。カトリック多摩教会の波多野直子さんのオルガン演奏、フォルティッシシモ・シンガーズのコーラスで、ゴスペル、トータル・プレイズなど、親しみやすいクリスマス曲の数々です。 
 師走のひととき、美しい調べを、どうぞご一緒にお楽しみください。どなたでも、大歓迎です🎄

巻頭言:主任司祭 豊島 治「きずな」生まれます

「きずな」生まれます

主任司祭 豊島 治

 異常気象という言葉が頻繁にきかれるようになって、緊急支援が必要なケースが多くなっています。大きな災害のニュースがあると、私たちの多くは「なにかできることはないか」という気持ちをもちます。被災された方を助けるためはもちろんですが、人知を超える大事態という怖れを感じ、なにかすることで自分を持ち直したいというのもあるかもしれません。

 「想定外」ということばを何回も耳にした2011年の大震災。励まし合うために「きずな」ということばもありました。個人でも教会単位でも、多くの人が赴いて祈り・活動をしてきました。震災から5日目にして、現地での対策本部を開設した一人、カリタスジャパン(当時)の成井神父さまは後におっしゃったひと言に力がありました。

 「きずなという言葉は人と人との疎通があって初めて成り立つのです」

 ボランティアにしても、ただ瓦礫撤去を黙々とするのでなく、現地の人と過ごしお茶をし、交わし合う言葉でどれだけお互いが得るものが大きかったかを。ボランティアケアの現場から得られた信念です。
 震災時には必要なところと連携し対応していくカリタスジャパンをはじめ、日本の司教団は今も各所のボランティアベースを拠点に被災地につながりをもちつづけています。

 11月23日に三教会(調布、府中、多摩)教会合同企画として、東京教区のカトリック東京ボランティアセンターとの共催で、「福島から語る@多摩東」を多摩教会にて10時より開催します。福島原発から一番近いカトリック原町教会の一角にボランティアを受け入れる「カリタス南相馬」があり、所長の畠中ちあき氏と、現在原町教会でミサをささげておられる幸田司教さまがこられます。また浪江町で被災者救助にあたっていた消防団員が、原発事故の危険から救助を断念して、避難を余儀なくされたときの話「無念」の上映も、現地の方をお招きして、知る機会をもちます。「食祭の秋」に行う企画なので、現地の魅力的な旬の味を共に楽しむ用意もできています。

 私もいままで7回、南相馬に赴いていますが、何よりも現地を訪れるのがいいと考えています。11月23日は日曜でなく勤労感謝の日の木曜日ですので、「ちょっと寄っていこうかな」ということにならないかもしれませんが、その先どんな想いで出来事をとらえるのかの再考することを含め、皆様の参加をおまちしています。

連載コラム:「シニアの、シニアによる、シニアのための集い、開催しました!」

「荒野のオアシス教会を目指して」

やさしく、あたたかく、心からのオアシスづくり
連載コラム「スローガンの実現に向かって」第82回
シニアの、シニアによる、シニアのための集い、開催しました!

「シニアの集い」実行委員 小俣 浩之

 シニアの皆さん、今年のシニアの集い、お楽しみいただけましたでしょうか?今年いらっしゃれなかった方、来年はぜひ、いらしてくださいね。
 新たにシニア対象者に加わった方は15名。えっ、あの人も? あの方、バリバリなのにもうシニア? うそでしょ? えっ、びっくり。毎年のことながら、シニアデビューされた方々を見ますと、その若々しさに驚かされます。多摩教会のシニア対象(75歳以上)は、いまや総勢160名を超えています。

 「多摩教会のシニアは元気だ!」、豊島神父様のそんなお言葉を受け、今年のシニアの集いを「シニアの、シニアによる、シニアのための集い」と銘打って開催することにいたしました。シニアの皆さんが中心になって、皆さんのための集いを開いていただきたい、「シニアの、シニアによる、シニアのための」には、そんな意味合いが込められています。
 その第一回目となる今年は、そのことをシンボリックに表すべく、実行委員長をシニア対象者の北村司郎さんにお願いし、企画段階から加わっていただきました。北村実行委員長のもと、信徒館2階の小部屋に潜んで事前にお弁当やデザートの試食もして、献立を吟味いたしました。年に一度の大切な会ですから、シニアの皆さんには美味しいお食事を召し上がっていただきたい、しっかり吟味した上(たっぷり試食した上? いやいや試食は少しずつでしたよ)、例年よりも豪華なお弁当にして、お吸い物、お菓子、フルーツ、さらにひと口ビールもお付けしました。献立の最終決定権は、当然ながら北村実行委員長の手にあります。役得ですね、これは。来年の実行委員長立候補者(シニア対象者に限る)、お待ちしてま~す。関戸・一宮・府中・日野・野猿地区の皆さま、食事会の事前準備、当日の配膳、片付け、ありがとうございました!

 当日は「シニアの奉仕によるミサ」から始まりました。侍者、先唱、朗読、朗唱、奉納、すべてシニアの方々が奉仕します。明るい秋の朝の光の中で、厳かな所作、熟練の味わいを醸し出して、ご奉仕してくださるミサ、素晴らしかった。ミサ後、聖堂でイベント、教会学校の子どもたちの「ありがとう」の歌とメッセージ、花束贈呈、シニア代表のごあいさつなどなど。今年は60名ほどが集いに参加されましたが、聖堂での写真撮影もいよいよ大掛かりな撮影会となりました。前4列の椅子を移動させて、にわか作りのひな壇を設け、写真の準備を始めてから実際にシャッターを押すまで、ずいぶんと時間がかかっちゃいましたね、長い間、お待たせしちゃってすみませんでした。でも、皆さまの笑顔溢れるとっても素敵な「家族写真」が出来上がりましたよ。
 その後、信徒館1階でのお食事会。豊島神父様は、文語で食前の祈りを唱えられました。さすがシニア世代の皆さま、文語のお祈りに自然に唱和されていました。ミサ中に霊名の祝日のお祝いをさせていただいた平神父様に乾杯のご発声を賜り、会食、ご歓談、意見交換と、和やかな時間が進みます。参加者全員でカトリック聖歌「野ばらにおう」と「あめのきさき」も歌いました。

 さて、会の終わりが近づいた頃、豊島神父様に改めてお話をお願いしました。そのとき神父様から出たお言葉は・・・。
 「シニアの皆さん、この会は生存確認の会ではなく、青年会だと思ってください!」神父様からのこの力強いメッセージを頂いたとき、シニアの皆さんが共感して嬉しそうにうなずくお姿、とっても印象的でした。そしてその瞬間、あっ、この場こそが、シニアの皆さんにとっての「オアシス」なんだな、と改めて気づかされました。
 とっても素晴らしい一日になりました。この集いに実行委員として関わることができたこと、神様に感謝いたします。

10月:「初金家族の会」からのお知らせ

「初金家族の会」からのお知らせ

 10月6日(金)、豊島神父様はお説教で、「今日の答唱詩編に、『あなたは私の隠れ場、苦しみから私を助け出し、救いの喜びでおおってくださる』とあるとおり、私たちが落ちこんだとき、傷ついたときにこそ、救いの手を差し伸べてくださる神様の本当の素晴らしさに向き合うことが大切です。苦しいときには、愛のみ心の次なるわざを待ちましょう」と話されました。

 続いての初金家族の会では、府中の島田潤一さんが遠藤周作著『沈黙』の脇役、キチジローの生き様を取り上げ、当時の信仰環境や、「主の祈り」の人を許すということなどについてお話しなさいました。
 参加者からは、「人はそれぞれ価値観、感情を持っている。相手の価値観を認めることも必要」「ただ許すというだけでなく、差別のない社会を目指し、自然環境を良くするように努めることなどが大事」「相手を許さないという自分自身の気持ちを許すこと」「もともと作品のタイトル『沈黙』が、遠藤氏自身が用意した『日なたの匂い』であったことで明らかなように、砂の文化の中で生まれた宗教が、石の文化で西欧化し、それが木の文化の日本でどのように受けいれられ、とけ込まなければならないのかが著者自身の探究であり、もがきだったのでは・・・」など、さまざまな感想、意見が述べられました。

巻頭言:主任司祭 豊島 治「愛 あります」

愛 あります

主任司祭 豊島 治

 気がつけば9月の後半。カトリック売店には2018年カレンダー・手帳が並び始めました。通称『パパさまカレンダー』『祈りの風景』『カトリックカレンダー』というおなじみのレパートリーですが、陳列棚をみると時間が経つ早さにしみじみとします。

 人間ほど約束をし、予定をたてて生きる存在はあまりありません。先輩の司祭のなかには単年の手帳では間に合わないとかで『三年手帳』『五年手帳』を購入して数年先の予定を書き込んでいらっしゃいます。予定箇所が多ければそれは「多忙」ということになるでしょう。
 逆に予定が書かれていない「空白」部分に注目してみましょう。「自由な時間」もしくは「手帳に書き込むほどではない日常的な予定」という意味で使用されているかと考えますが、その白い部分に私たちと神さまとの関係を思い起こしてみてはどうでしょうか。

 今月20日から那須にあるトラピスチヌの宿泊施設を貸し切り使用させていただいて、現地にいるトニー神父さまの協力のもと、個人が黙想する機会を得ます。観想修道院で行うのは初めてなので、普段典礼や講座に関わる方数名に参加してもらいます。
 黙想を英語で表現すると「meditation(メディテーション)」ではなく「retreat(リトリート)」であると英語の先生が教えてくれました。後者は辞書でみると第一の意味として「前線から撤退する」とあります。「やるべきこと」に翻弄されている私たちですが「生かされている」という基本的土台をとりもどすには一時的な「撤退」もありです。撤退先は奄美大島もいいところですが、トラピスチヌでは食事を修道女さんたちがつくってくれます。

 今年刊行された冊子に日本の司教団からの『いのちのまなざし』と教皇さまからの『愛のよろこび』がありますが、両方とも「わかっているつもり」「そのうちに」という忙しさ・煩わしさ・恐れなどの各衝動によって、なおざりになりがちな大切なことを確認させてくれます。誰にでも生まれた意味がある、世界や社会のはしっこにおいやられて、メジャーなグループを羨ましそうにみて悩みながら生きている人たちは究極の選択を迫られている。そんな状況でも福音の光は闇の柵(しがらみ)を解放させ、愛の力が輝きの場所へと導きます。遠方にいかなくても日常の生きる意味を確認することができるので、手帳の白い部分の時間の過ごし方に是非ご活用ください。