「奈々子先輩、元気がないようで心配です」華ちゃん(仮名)が声を掛けてくれたのは、数年振りに参加したゼミ会の帰り道でした。
カトリック系の大学で、シスターのゼミに属していた私は、「神様が与えてくださった試練ですから、喜んで受け入れます」というシスターの言葉にあこがれを抱きつつも、私がそのような信仰を持つ自信などなく、苦しいときだけ神様を思い出して「助けて下さい!」とお願いしていました。
「多摩教会に来てみませんか?うちの神父様のお話おもしろくて、きっと元気をもらえますよ」という華ちゃんの言葉をきっかけに、今までずっと気になりながら、あれこれ理由をつけて敬遠してきたけれど、キリスト教を知らないまま人生を終えたらきっと後悔すると考え、教会に通ってみることにしました。
そして、初めて多摩教会に伺ったのが聖母の被昇天の御ミサでした。(その後のパーティーにもしっかり参加)
神父さまが力強く宣言して下さる福音を毎週聴き、神様の愛の深さを知るたびに、新たな感動と感謝の思いがわいてきました。これまで、自分の意志や努力で生きてきたと思い込んでいましたが、神様に導かれ、豊かなお恵みと慈しみの中に生かされていたことに気付かされたのです。
このような中で、ぜひ洗礼を授けていただきたいという思いが強くなりました。
この思いに至るまでに長い年月がかかりましたが、これも神様のお計らいだったのだと思います。神様に感謝。
大学の修道院創立者の洗礼名をいただき、代親になってくださったシスターから贈られたベールを着け、ゼミの仲間たちに見守られながらの洗礼式・・・、この幸せな日は一生忘れ得ぬものとなるでしょう。
感謝の気持ちを忘れず、これからさらに信仰を深めていきたいと思っています。
受洗に至るまで入門係の皆さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。
最後に・・・、私に「キリストの香り」を運んでくれた華ちゃん、あなたのあの時の言葉で新たな人生を歩み始めることができました。
本当にありがとう!!