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2002年10月号 No.351 2002.10.12

1 日曜日のミサ典礼奉仕は12月から地区ごとに 宮下良平神父
2 多摩教会の小教区再編成問題に関する考え  
3 お願い・外国のコインを寄付して下さい!  
4 シニアの会について・ご機嫌よろしゆう 吉田雨衣夫
日曜日のミサ典礼奉仕は12月から地区ごとに   宮下良平神父

 今月の司牧評議会で、典礼委員会から提案されたことが決まリました。
それは、12月1日の日曜日10時ミサから、典礼奉仕を各地区ごとで基本的に担当して いただくということです。
毎週ミサ後の軽食サービスで、2ヶ月に1度、各地区のおもにご婦人の方々は、私たち のために奉仕してくださっています。その軽食のローテーションを生かしながら、特 にその地区の男性の方に典礼の幸仕をしていただこうということになリました。尚、 南大沢・堀之内地区は第5週なので、「うどんA班」の週にお願いすることになりまし た。
 この提案を出した理由は、典礼の奉仕当番表がなかなか埋まらないという現状から 提案されたものでした。
 ミサでの奉仕には、前もって決めておいて頂きたい役目として、「朗読者」二人、 「先唱者」一人、「侍者」一人〜二人、があります.「パンとぶどう酒の奉納者」二人、 「献金箱の奉納者」二人、「共同祈願」4名については、現在のところ、先唱者がミサ 前に適当な方にお願いしていますが、できれば担当の地区ごとに前もって決めておく といいと思います。
 さて、「典礼」という言葉をカトリックではよく使いますが、そのカトリック意味 は「神の民が『神のみわざ』に参与すること(カトリック教会のカテキズム:1069)」 です。そして、「キリストのわざである典礼は、キリストの教会の行為であり、・・・ 全ての者が意識的・行動的に参加し、実りを得る(同:1071)」ものなのです。
 この「ミサヘの行動的参加」ということに対しては、私たちはあまリ意識していな い方が多いのではないでしょうか。
 ミサは『神の民』の教会に集う聖なる典礼であるということは、自分だけのために ミサに与るという以上に、神への信仰を一にしている「共同体」である教会を前提に しています.そして、神の教会に奉仕するということは、ミサでの賛美と小さな奉仕 によって先ず実現されるのです。
 さて毎週のこととして慣れもあるでしょうが、「ミサはただ座して静かに与る(=関 係する、かかわる)もの」と考える方は、「ミサは個人的なもの」であリ、そこには教 会が「神の民」の共同体ということは念頭にはない方もおられるかもしれませんね、 ミサは誰かが準備していて、自分がしなくても誰かがしてくれるという気持ちがどこ かにありませんか。確かに現状として、ミサでの奉仕は誰かがしてくれるでしょうが、 イエスは私たち一人ひとりが主を賛美する積極的な典礼への参加を呼ぴかけ実行を願っ ています。
 第ニバチカン公会議前までのカトリック教会のミサに対する信徒の姿勢では、司祭 とその教会でのある何人かの[専門的]奉仕者によってミサが挙行され、信徒は聞い て見てひざまずくことが求められていました。その慣向のままに今でもミサに与りた いと思う信徒もいるかもしれません.。
 しかしながら、私たちはこのミサについての理解と奉仕についての姿勢を変えるこ とができます。それは年齢に関係なくできるのです。現に、金曜日のミサは、ここ何 年かで、ご婦人達が交代で祭壇の準備や先唱などを立派にしています。
 誰でもはじめは不安やとまどい、恥ずかしさがあり、何がなんだか分からないもの ですが、人から教えてもらいながら何回も関われば誰でもできる奉仕です。誰でもで きる奉仕をあえてしないで、人任せにして、神様からのお恵みだけいただいて帰ると いうことは、神様から招かれてこの聖堂に集う者として、神様に申し訳ない気がしま せんでしょうか。
 是非、今度どなたからかミサでの奉仕を頼まれましたら、最初とまどうかもしれま せんが、引き受けて奉仕してください。やり方はその頼んだ方や典礼委員の方が教え てくれます。よろしくお願いいたします。
 もちろん、聖歌を大きな声で歌い、祈りを唱えることは、全ての人が自分の席で必 ずしなければならない積優的・行動的参加です。
 このようなミサでの実際にやってみる意識改革への取り組みは、来年から始まる再
編成への取り組みに生かされると確信しています。神に感謝


多摩教会の小教区再編成問題に関する考え
2002年9月22日

多摩教会としては、「福音的使命を生きる」を受けて、司牧評議会や信徒集会などに おいて教会委員だけでなく、一般信徒の間でも意見交換を行い、これから実施される 小教区再編成について、その認識、考え、さらには要望をまとめた。その要旨は次の 通りである。

1.「福音的使命を生きる」について
 1)昨年の「新しい一歩」よりも、今回は改革の意図と目的が明確に示されている。 全小教区が20の宣教協力体になるのは、司祭の数が足らないという現実がきっかけで あるが、福音宣教に最大の目標が置かれていることは評価できる。司祭一人一人のタ レントがより生かされるようになれば、現状の改善になろう。
 2)3つの優先課題、得に3番目(心の病・傷を負った人へのサポート)の課題につい て具体的に言及したことは相当踏み込んだことと思う。行政も避けようとしている問 題だけに、教会が本気でやらねばならない。
 3)今回の提案には、プロジェクトチームの大変な努力の跡が感じられる。小教区の 再編成案について、当教会は府中、調布とのグルーブ編成が交通の便でまとめられて いる。これ以外の区分けの基準も見つけ難い。
 4)ただし、懸念されること、実施してみないと分からないことが多々ある。(具体 的には下記3.を参照)

2.危機感の再認識について
 1)多摩教会は信徒自らの切なる要請に基づき、1969年に誕生したもので、その意味 では第二バチカン公会議の精神を先取りするものであった。この公会議の精神を掲げ た東京教区の改革努力中から今回の小教区再編成は出てきたのである。
 2)公会議以来間われてきた問題であり、ここまで来てしまったことを反省しなけれ ばならない。福音宣教が問題にされること自体が残念である。信徒自身が変わらなけ れば、改革も成果を上げることはできない。
 3)一人一人が生き方を変えることが提起されている。各人がその特性を生かして、 宣教活動に参加することである。厳しい現実の生活に追われる中であっても、信徒と して何を最優先すべきかを考えることである。
 4)当教会だけなら、新しい聖堂もでき、暖かい雰囲気でこれ以上望むべくもない。 改革も現実的な問題として響かない。しかし、教区全体としては困難な環境にあり、 今のままではやれないという現実がある。

3.多摩教会共同体の考え・要望
 1)交通のアクセスからするならこの組み合わせはベストである。提示された組み合 わせを一時的なものとして始めるなら、宣数のための強い協力関係を構築することは できないだろう。極力、この組み合わせで協カしてゆくとする方針は今後とも重視さ れるべきだ。
 2)府中、調布の教会の人たちとよく知り合うこと。他の教会との協カの中で今まで 気付かなかったことも分かる。子供の錬成会やバザーその他の活動を一緒にやる。そ の中で何をやっていくべきかが見えてくる。
 3)福音宣教に生きるとは、維もが街に出て宣教をするということではなく、各人が 色々な形で多様性を生かすことである。各々の考えで活動されている人も多いので、 主の下に皆で共に集まってやれば、もっとハッキリした形でそれが生かされてくる。
 4)キリストを中心に信徒の義務を実践していけば、他の教会と共に福音宣教を行っ ていく基盤ができる。
 5)多摩の場合、修道会及び宣教会司祭により司牧されてきた二つの教会と一緒にな るが、信仰生活の面で相当な感覚の違いがあるのでは。時間を掛けて、種々の行事や 活動を通じて少しずつ歩み寄るしかない。
 6)三っの教会がお互いに知り合うためにも、多摩教会の恒例の研修・親睦会は絶好 の機会なので、府中と調布の信徒にも積極的に参加を呼びかける。
 7)宣教協力体の中では主任司祭と協働司祭間の密接な協力が必要となるが、その意 味で僭越ながら司祭人事について慎重な配慮を行って頂きたい。宣教協力体の中で、 司祭の間の調整が十分でなければ、信徒は収拾のつかないことになる。
 8)財政的には、小教区独立採算性から、一東京教区全体での財政負担制に変わって いくことになる。昨年の統計でも、実際に教会費を負担している信徒は50%以下であ る。新体制下で宣教活動の活発化もあり、本部献金の見直しだけで対応できるのか。 更なる負担増加が信徒の教会離れにつながることを恐れる。


お願い・外国のコインを寄付して下さい!

 巡礼や海外旅行の際に使い残されました海外のコインをお持ちの方にお願いします。 そのようなコインが欲しいのです。それを活用する方法があるのです。現在、海外で 福音宣教に従事しておられる日本人の司祭、ブラザー、シスターたちは370名に上が ります。国の数にすれぱ50ヶ国を超えます。皆様のコインがこれらの方々に使える場 合は、修道会を通じて現地に届ける手段があります。先日もアフリカのチャドに帰任 されたシスターは、フランス・フランの重いコインを喜んで持って現地に戻られまし た。貧しい人々と共に暮らされているシスターにとっては、重い荷物になることが少 しも苦にならない様子でした。
 宣教者のいない国のコインは、コイン業者に1キロ500円程度で引き取ってもらい、 その売上を当教会の建設資金返済献金として活用させていただきます。
 皆様、もう一度机やタンスの引き出しを調べてもらい、もし使い残されたコインが あったら、今度のバザーの機会に是非持ってきて下さい。コインだけでなく紙幣もも ちろん歓迎です。どれほどの代価になるかは分かりませんが、これも引き取ってもら えますので、役に立ちます。
 コインを入れる箱をエントランス・ホールなどに用意しますので、そこに入れて下 さい。なお、この件でのお間い合わせは、竹内、鈴.木、水上、井上などの会計担当 者にお願いします。
シニアの会について一ご機嫌よろしゆう  吉田雨衣夫

 ご機嫌いかがですか。早いものであれからもう一ヶ月が過ぎようとしています。厳 しかった残暑もいつの間にか消え、気がつけぱ朝晩はめっきりと冷え込んできました。 お風邪を召されたりは、なさらぬようにお気をつけ下さい。今年も見慣れた顔が集ま りましたね。新入生と、そして残念ながらご卒業なさった方もおられたようです。若 い人たち(?)の心づくしのランチタイムに気軽なおしゃべり、下手な司会、子供たち のインタービューと定番のような進行で申し訳なく思っています。でも、少し位は楽 しんで頂けたのではないでしょうか。来年は今年よりちょっとだけ楽しくできれぱい いなと思っています。これからも益々ご壮健でお過ごし下さい。

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