2009年6月号 No.430 2009.6.20
1 | 天国の入門講座 |
晴佐久 昌英 神父 |
2 | 多摩修道院の近況 | 多摩修道院 |
3 | 初聖体を受けて | |
3 | 教会学校の遠足に参加して | 塚本 清 |
天国の入門講座
主任司祭 晴佐久 昌英
今月から、入門講座を始めました。金曜夜、土曜昼、日曜ミサ後です。すでに様々な人が集まっていますし、お世話する入門係チームも出来つつあります。ただ、この「入門講座」という名称は、誤解を招くこともあるかもしれません。
「入門」というとこれからがんばって練習して上達しようというニュアンスですし、「講座」というとしっかり講義を聴いて学ぶというイメージです。そういう要素がないとは言いませんが、この集いで第一に目指しているのは、まずは直接福音を聞いてうれしくなり、実際に神の愛を体験して喜んでもらいたいということなのです。よく車のセールスで「今度の土日は体験試乗会」とか宣伝していますが、まさにそんな感じ。あれは別に、車の乗り方を練習するのでもなければ、エンジンの仕組みを勉強するのでもなく、ともかく乗ってもらいさえすればその良さを分かってくれるはず、というものでしょう。教会も同じです。ともかく福音を聞いてほしい、一度でも味わってもらいたい、イエスに出会ってくれればきっと分かってくれるはず、という思いです。言うなれば「福音体験会」なわけですが、それじゃ何だか分からないので、やむなく入門講座と呼んでいるに過ぎません。
ですから、ぜひ、そのような集いであると、そのような集いを求めている人に知らせてほしいのです。一度だけでも構わないし、都合に合わせて来るのでもいい。講座の内容は、それこそお客に合わせてカタログを出すセールスマンのように、一人ひとりが求めているものを察しながら接しますので、どんな事情の人にでも対応できます。苦難の中で救いを求めている人、単にキリスト教に興味がある人、孤独の中で居場所を探している人などなど、理由はともかくだれでもが参加出来ることに意味があります。それこそ神が集めてくれた集いですから、必ずだれもが本物の福音に触れることができると、信じています。
その意味でも、入門講座を、洗礼の勉強会としてだけ捉えてほしくありません。もちろん、洗礼がどれほど素晴らしい恵みであるかを知っているものとして、洗礼について話し、洗礼の恵みにお招きしますけれども、まずはあくまでも神の愛を知るという福音体験です。洗礼は、そのように福音をしっかりと受け止めた者が、やがて神に導かれて自然と受けるものなのであって、始めに洗礼ありきでは、かえって講座に来にくくなる事もあるからです。
求道者のみならず、最近受洗したけれど引き続き福音を学んで行きたい、という人もどうぞ。きっと改めて、良い気づきや発見があるでしょう。さらには、信者暦は長いけれどここらでもう一度という人も参加できます。ただし、その場合はぜひ一緒にだれか求道者を連れてくるようにお願いします。福音は、それをもう一人の誰かに伝えるお手伝いをしたときこそ、真に受け止められるものだからです。
いつも思うのですが、入門講座は本当に恵みの場です。そこには常に新たな出会いの喜びがあり、信頼関係が育っていく楽しみがあり、福音に救われる感動があり、やがて洗礼へと実る聖霊の働きが溢れているからです。ですから、講座のお手伝いをする入門係は、そこにいるだけで神の働きを実感できる、まことに恵み多い体験だと言えます。時には、去年洗礼を受けた人が今年は入門係をするということもあります。それこそ、教会の本質をあらわす美しい姿です。
イエスは、ペトロに教会を託して、宣言しました。
「わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる」(マタイ16・19)。
教会は、天国の門なのです。その意味でいうならば「入門講座」という名称は、文字通りの講座としてふさわしいと言えるのかもしれません。
多摩修道院の近況
多摩の豊かな自然と霊的にも恵み豊かな環境の中で、私たち8名のシスターは40名の協働者(職員)とともに、「かおり保育園」にかかわりある多くの乳幼児・保護者・地域の方々の力をいただきながら、宣教共同体創りに励んでいます。ご存じだとは思いますがシスターの紹介をさせていただきます。
シスターフローラ畑田 24年在住 0歳児のクラス担当。
シスターエウフェミア大水 12年在住 1歳児のクラス担当。
シスターオノラータ大川 2年在住 1歳児のクラス担当。
シスターアナニア松山 3年在住 かおり保育園園長。
シスターレミジア宗 2年在住 かおり保育園総主任。 この度、入門講座を担当いたします。
新任者を紹介いたします。
シスターアントニア山崎 宮崎市の児童養護施設より転入 2歳児担当。
シスターエリジア中山 杉並区の乳児院より転入 5歳児担当。
シスターマリア末永 長崎市の軽費老人ホームより転入 事務担当。修道院責任者。
素晴らしい神父様とやさしい信徒の皆様に温かく受け入れられ、今月より受付と入門講座のお手伝いをさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。お近くにお越しの際は修道院・かおり保育園にもお立ち寄りください。お待ちしております。
初聖体のお祝い
ジュリア 若林 ゆり
「イエスさまの体」をいただいて、みんなと一緒の家族になれるね!と、神父さまが、お話ししてくれました。とてもうれしいです。
教会にいた、たくさんのひとたちから、「おめでとう」と声をかけていただき、うれしかったです。
母より
「あのおせんぺい、なんでもらえないの?」いつも、お友達が頂いている姿を見ながら、「すぐだよ」と言い続け、一年が過ぎました。恥ずかしがり屋で慎重な子どもなので、馴染めるかどうか心配でした。祈ることが、いつの間にか習慣になり、人を思いやる気持ちが出来る優しい子供に変わったと思います。
子供と一緒に、神様の子として祝福してくださった兄弟の皆様と一緒に、これからもこの日を忘れずに、生きていこうと思います。
神父さまを始め、この日のために準備をしてくださった皆様、どうも有難うございました。
はつせいたい
あべ もえき
はじめてのごせいたいを、いただけてうれしかったです。
これからもいっぱいいただきたいです。
母より 阿部 美帆
子供たちが二人とも、初聖体を頂くことができて、親として少しほっとしました。これも教会のたくさんの方々に支えていただいたこと、神さまからのお恵みのおかげかと心から感謝いたします。
子供たちに何かとご指導いただきました神父様、ならびに教会学校のリーダーの皆様、本当にありがとうございました。
はつせいたいをうけて
2年 ミカエル 大塚 陸
うれしかった。あじがあんまりなかったです。でもおいしかったです。
イエスさまのからだをいただいて、うれしかったです。
母より
初聖体のお恵みを感謝いたします。神様に寄りそった生活が難しい現在、今回のお恵みを機に、親子で信仰を見つめ直していけたら、と思っています。
多摩教会の皆様、いつも子供達を温かく見守って下さり、ありがとうございます。
はつせい体の感そう
あら木 みずき
はつせい体で、はじめて、イエズスさまの体をたべた時、やっと、自分の体、心にイエズスさまが、入って、きたんだと、思いました。
とてもうれしかったです。
教会学校の遠足に参加して
塚本 清
この数年、教会学校の遠足は大谷戸公園に出かけていましたが、今年は高幡教会のさつき祭に行ってきました。これは、遠足を予定していた5月17日(日)がさつき祭にあたっていて、晴佐久神父様が以前高幡教会の主任司祭をつとめておられたので、神父様と一
緒にさつき祭に出かけようということになったからです。
多摩教会の10時のミサが終わってから、車に分乗して高幡教会へいきました。すでにさつき祭は始まっていて、みんなでお弁当やお菓子を買って食べたり、おもちゃを買ったり、ゲームコーナーで遊んだりしました。このとき高幡教会の方から、レジャーシートをお借りすることができ、大変助かりました。この場を借りてお礼申し上げます。
さつき祭も終わりに近づいたころ、晴佐久神父様の案内で、教会の敷地の中の里山を歩くことができました。とてもすぱらしい自然環境で、みんなで散歩を楽しみました。そのあと、聖堂に行ってお祈りをし、遠足を終えることができました。
今年はいつもの遠足とは違って、近くの教会へ出かけてそこでのお祭りに参加してみましたが、これも楽しい経験になったことと思います。このような機会があったら、また参加してみたいと思います。