連載コラム:「2018年のバザーを終えて」

人生の旅をいっしょに
= ウエルカムのサインをあなたからあなたに =
連載コラム「スローガンの実現に向かって」第93回
2018年のバザーを終えて

稲城・川崎地区 マルコ 高橋 岩夫

 10月21日(日)秋晴れの澄んだ空気の中、佐々木実行委員長の手によって、バザー開始の鐘の音が鳴り響きました。
 今年のバザー準備は、まだ少し寒さの残る4月からスタート。第1回実行委員会から活発な意見交換が重ねられました。まずは今年のスローガン。豊島神父様が東京教区ニュースのインタビューに答えておられた「皆が一つになるように」が候補にあがりました。多摩教会に集う人達、教会まで足を運べなくても祈りでつながっている人達、遠くや近くのあの人この人達が皆、イエス様の元に「一つになるように」と(私は解釈しましたが、もっと深い意味がありますね、きっと)満場一致で決定しました。その他、バザー収益金の用途から台所の使い方まで丁寧に話し合われ、今年は調理時の衛生面についても確認されました。食中毒対策は各地区からも様々な提案が出て、有効な情報交換が行われました。
 会場のレイアウトを決めるときは、早めに売り切るお店と最後まで残ってお客様を待つコーナーとのバランスなども配慮したレイアウトに決まり(その効果は後程報告します)、全6回の実行委員会は毎回濃密な話し合いとなりました。

 バザー前日は、恒例の手作りアート作品が搬入され、信徒館は早くもバザーのにぎやかな雰囲気になりました。2階では、これまた恒例の献品値段付け。例年、この値付け作業はたくさんの品物を相手に皆で苦戦(?)するそうですが、今年は献品数が例年よりは少なかったものの、多種多様な品物が集まり値段を付けるのが難しかったようです。続いて、会場設営です。こちらは、テントやテーブル等の準備で力仕事となるため、多くの奉仕者を募集しましたがなかなか集まらず、担当の寺田さんを中心に少人数による作業になってしまいました。次年度への課題の一つです。

 そしていよいよバザー当日。秋晴れの素晴らしい主日となりました。神に感謝、皆さんに感謝です。
 教会の周囲には「多摩教会バザー」ののぼり旗がはためき、入り口では昨年から出店を始めた「青果多摩」の新鮮野菜が多くの人々を出迎えます。その隣では、恒例の「焼きそば」が美味しそうなソースの香を運び、道行く人々を誘います。駐車場2階の献品コーナーは今年も掘り出し物がずらりと並び、お客様を待っています。準備がすべて整った午前11時、豊島神父様からの依頼を受け、実行委員長が開始を告げる鐘を響かせました。待ち構えていた多くの人たちが、一斉にあのコーナーやあの販売店へと流れ、バザーの盛り上がりはあっという間に最高潮です。
 皆さんは、お目当ての品物を手にし、食することが出来ましたでしょうか? 出店、出品された皆さんも、おいしい食べ物に手作り作品、手間暇に創意工夫、本当にお疲れさまでした。例年のことながら、共用の物品を大量に仕入れてくださる方々、実行委員の気づかない細やかな準備をさりげなくやってくださる方々、ここに掲げることが出来ないくらいのたくさんの方々の奉仕のおかげで、無事にバザーを終えることが出来ました。この場を借りて深く感謝申し上げます。

 最後に我が稲城・川崎地区が関わるエピソードを一つ。毎年、教会の近隣の方々に「バザーご招待券(飲食のみ無料券)」を配布しています。この券が、今年は60枚配布された内18枚ほど使用され、教会に足を運ぶ人が多かったことは嬉しいことでした(昨年の利用は2枚)。その中に、老人ホームから車いすでいらしたお客様がおられましたが、午後からゆっくりのご来場でした。早めに売り切れとなるお店が多い中で、ウチの地区は「まったり最後まで続く店」を掲げてやっていたので、遅めの到着のお客様に、温かな食べ物や飲み物を提供することが出来ました。売り方のバリエーションや、会場のレイアウトを丁寧に考えてきて良かったなーと思えたエピソードです。
 実行委員を2年続けてやらせていただきましたが、私にとっての「オアシス」は、ここ“カトリック多摩教会”であり、そこに集う多くの方々の温かな思いなのだなと、いま改めて感じています。ありがとうございました。