9月早々に、関西には台風、北海道には大地震と、自然災害が続いています。初金ミサの説教で、豊島神父さまは次のように話されました。
「今日の福音で、葡萄酒と革袋のたとえは、自然の法則の存在を示唆しています。今月早々の台風、地震による災害も自然の法則によるもので、被害を想定外と分析することは、人智の限界を示しています。敬意の念をもって、自然、地球の声を聴き、受け入れ、共生を考えるべきです。地震、噴火が身近な伊豆の島々の人々は、そのような知恵を持っていました。日々、神様より与えられた環境を受け入れ、ゆだね、しなやかに生きていく。私たちの住む地球も生きているのです。神様の摂理に合わせ、その恵みと計らいの上に生きている私たちなのです。神様より与えられたいい世界なのだから、どのように生きていけば良いのかを課題として、お祈りをしたいと思います」
初金家族の会では、尾崎ひろみさんより、サンチャゴ巡礼の話がありました。フランスのコンクからモアサックまで200km強の距離を十日かけて巡礼した状況です。野の花と風景、ひなびた宿での出会いと交流、特色のある記憶に残る食事、点在する歴史を語る小さな教会などなど、味わい深いものを紹介されました。長い巡礼の道を一歩一歩、ひたすら歩くことが神に繋がっていくとの実感を得たとのことで、他では得られない感慨深いとのことでした。
最近の巡礼は、アジア系、イスラム系の人々が多くなり、日本人は少ないそうです。人々の出所もいろいろで、習慣所作も異なるものが多い。この多様性を受け入れ合うのも大切と感じる一方、なじめないものもあったそうです。ゴミを拾いながら巡礼する人もいて、皆がこの巡礼の道の環境を大切にする心に感銘したとお話しくださいました。尾崎さんの巡礼の状況を肌で感じ、分かち合うことができました。また、活発な質疑応答も続き、盛況となりました。
10月は5日の金曜日、ミサの後、午前11時頃から1時間ほど、信徒会館で初金家族の会を開催予定です。今回は、「フランシスコ教皇様のことばを皆で読みましょう」とのテーマで皆様に参加していただき、皆で話し合い、分かち合うことを企画しています。皆様多数の参加をお願いします。
「初金家族の会」は、初金ミサの後、貴重な体験を披露し、分かち合い、信仰を語り合う、信仰家族の絆を深め合う楽しい会です。皆様どうぞお気軽にお立ち寄り下さい。