6月1日の初金は、聖ユスチノの記念日。豊島神父様は聖ユスチノについて次のように話された。
「ユスチノは、多くの宗教家などより見聞きしたものを心にとどめ、見直し、祈りの中で聖霊に導かれ多くの書物を残した。その考えの基本は『聖体と御血』を重要視したものであり、現在にも未来にも通ずるキリスト教の教理と実践の基礎となるものへと導いた。
6月は司祭の月でもあるが、司祭はいろいろストレスに曝らされる場面も多い。そのため神との対話、祈りにより対応する必要がある。祈りとは情報を単なる知見から、生きる喜びに転換、高めることであり、神の愛を感じるのもこの時である。この愛と希望の提案をご聖体のうちに求めたいと思う」
初金家族の会では、3月に豊後・平戸・生月島巡礼旅行に参加された中嶋誠さんのお話を聞いた。大分県関連では、多くの史跡があり、布教活動が活発に行われていたが、信仰の伝承が途絶えたことなどが紹介された。この地で功績を残した不遇の宣教者L.Deアルメイダに言及し、西洋の医療技術を持ち込み、日本最初の病院の開設と布教をしたこと、55歳まで叙階できなかったが、不屈の意思で1万人近い人々に洗礼を授けたことなど、感銘深い話であった。提供された資料はA4で20ページ及ぶもので、当時のキリスト教の宣教事情を知るため非常に参考になった。また、松原睦さんが準備された「南蛮貿易年表」も添付され、充実していた。
「初金家族の会」は初金ミサの後、信徒会館で貴重な体験を披露、分かち合い、信仰を語り合う、信仰家族の絆を深め合う楽しい会です。
7月は道官芳郎さん(俳人協会会員)に「俳句に詠まれたキリスト教」というテーマでお話いただきます。多数の方の参加をお願いします。