復活祭を祝い復活節にはいりました。高低差の激しい気温にふりまわされていたので春を満喫する時間も少なかったのではないでしょうか。復活された主に出会ったわたしたちはその「いのち」を祝い、その無限な力をうけとめるという復活節を祝いとして、過ごしていきましょう。聖母の月である5月はもうすぐです。
4月1日の復活祭ミサでは、第四代主任司祭 宮下神父様をお迎えしました。主の復活と宮下神父様の銀祝(叙階25年)をあわせたので、祝い事2倍の日となりました。ミサの前に宮下神父様から、二つのものが私にわたされました。一つは叙階25周年の記念カードです。ご自身で用意されたとのことです。皆さんにどうぞという意向でしたので、聖堂エントランスで受け取ってください。もうひとつは、木彫りの聖母子像でした。私には見覚えがあります。1999年、私は立川教会で神学生として滞在していました。突然いらっしゃって、当時の立川教会主任の岩橋神父様とお茶をしました。そのときに「これ、フィリピンまで行って買ってきた。これに台座をつけたらいいと思ってさ、いいでしょ」と示しておっしゃっていたのです。祝いの時間が終わってしばし神父様が信徒館や聖堂を見上げ「なつかしいな。かわってないな」と思いを話しながら歩いて回られました。
15日には堅信式が宣教協力体(多摩、府中、調布)合同で調布教会にて行われました。
多摩教会からは16名と三教会のなかで一番多い人数でした。多摩教会は以前は大人の洗礼式では洗礼・(初)聖体・堅信の入信の三秘跡を復活徹夜祭でおこなってきています。一緒にするか、別々にするか司祭のなかでも意見があるようですが、多摩教会は昨年から堅信は使徒の後継者である司教司式で行うことにしました。当日の司教様の説教や堅信の儀の式中で堅信の意味を確認する内容でありました。明るい、笑いありのひと時でした。
そして現在進行中ですが、空調交換工事を行っています。大規模な空調システムを多摩教会はとりいれています。そして空き地のない多摩教会のなかで、施工についても段取りについても準備は困難がありました。着任する前から、多摩教会側は業者との打ち合わせがされていましたが、大規模な工事は、教区の大司教を主とする役員の方の承認を得なければならず、この方々の理解を得るためにも別途調査が必要でした。多摩教会の修理だから多摩教会だけで決めるわけにはいかない案件だったのです。この件については私も奔走しました。これから先の工事でも、こういった理由で不便をかけることになるかとは思います。はじまって一週間の工事をみていると、よくこんな巨大なものが教会の倉庫・香部屋天井裏に収納できたものだと驚くばかりです。総計32馬力(後ろは別期間に施工ですが8馬力)です。その力はこの一つ一つのパーツで思い知らされました。写真にあげておきますが、この写真に写っている範囲は全体の約5分の1です。ということはこの5倍のものが私たちの快適にするための空間形成の一役となっているのです。
かくれたところに大事なものがある。設備もそうですが、主日のミサのために聖堂の椅子と机を水拭きして整える方、食事を準備する方、意見・書類などを取りまとめる方、神と人のために奉仕する教会をつないでくれる方もそうです。そして全体を見守ってくださる聖母マリアの取り次ぎ。復活の主の力強い福音の存在。見えないけど、発見しづらいけど存在するのです。勇気をだしてすすめていきましょう。