連載コラム:「ピクシス( PYXIS )で思うこと」

「荒野のオアシス教会を目指して」

一瞬の勇気で、一生の家族!
連載コラム「スローガンの実現に向かって」第66回
ピクシス( PYXIS )で思うこと

諏訪・永山・聖ヶ丘・連光寺地区 マリア・クララ

 「ピクシス」をご存じですか?
 ピクシスは御聖体を入れるふた付きの容器のことです。信徒の皆さまは「もちろん、ご存じ!!」だと思いますが、転会した方や新受洗者の皆さまは御存じないのではと思います。

 私は5年前に転会させていただきました。その前、17年間お世話になったプロテスタントの教会では、月に1回、第一週目に聖餐式がありました。聖餐式では、もちろん聖別されたものですが、ご近所のパン屋さんの食パンを一口大にカットしてあるものとブドウジュースを頂いていました。転会を許された多摩教会で初めてホスチアに出会い、そしてピクシスという言葉も最近になって知りました。
 それは今年の春、主人が思いがけず入院・手術・再入院となり、神父さまとお話しした時に、ホスチアを頂いて届ける方法があることを教えていただき、病院に届けることができたからです。神父様からピクシスをお借りしましたが、「大切な物なので紐付きの専用ケースに入れ、男性の場合は首から下げ胸のポケットに入れてお届けすること、女性の方も特別大切に扱ってください」とお話しがありました。病院で御聖体を頂きましたが、神様がすぐそばでお守りくださっているようで、病床であっても、「ここも教会と同じオアシス」・・・とホッと安心することができました。
 ピクシスについてインターネットで調べてみますと、教会によってピクシスの扱い方に違いがあるようです。豊島神父さまも「ルールがあります」とお話しされていますので、もしも必要な時には、神父様にご相談されるとよろしいかと思います。

 現在、ピクシスの活用は、病床訪問時が中心かと思いますが、これから高齢化社会の問題が出てきます。病気でなくても、身体上の不都合等で教会に伺えなくなってきた信徒の方にも主任神父さまが都合で赴くことができない場合、ピクシスを使って御聖体をお届けすることがある、と教えていただきました。多摩教会は優しい時間と空気が流れていて、沢山の笑顔がある教会だと思います。
 何年経っても、何十年経っても、今と変わらず誰にでも優しい教会であるために、ピクシスが病床の方の希望の源として使用できたら・・・と願っています。

ピクシス

ピクシス
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