特別寄稿:「晴佐久神父様、ありがとうございました」

【 特別寄稿 】
晴佐久神父様、ありがとうございました

司牧評議会委員長 塚本 清

 2009年に多摩教会に着任されてから7年間、私達多摩教会の求道者や信徒を導いてくださった晴佐久神父様が、今年の司祭異動で浅草教会・上野教会へ転任されることになりました。この7年間に神父様が始められたことは、1月の多摩カトリックニューズの巻頭言で神父様御自身が書かれている通りですが、これらを含めて多摩教会では、実に多くのグループが活動をしています。今回は、その中で私も多少かかわった活動での神父様の様子を振り返ってみたいと思います。
 教会学校では、神父様は月に1回、子どもたちに直接お話をされていました。教会の中で、子どもたちにとって神父様というとどうしても遠い存在に思えることがあるかもしれませんが、これで身近な方だと思えるのではないかと感じました。また、教会学校の運営で、ともすればマンネリに陥りがちな時に、それではいけないということを教えていただいたことも記憶に残っています。
 病床訪問チームは、以前は個人的におこなっていた、信徒による病床への訪問やご聖体の授与をチームとしての活動としてくださいました。これによって教会の中でどのような方が病床におられ、ご聖体を必要とされているのかをチームとして把握することができました。神父様と一緒に病床訪問に行くと、主日のミサでの朗読箇所を読まれ、お祈りやお話をされていました。それがとても豊富な内容だったので、いつも時間をオーバーしていました。病床におられる方への神父様のまなざしも優しいものでした。これらのことすべてを通じて、一人一人を大切にする神父様の様子が強く印象に残りました。
 司牧評議会の副委員長や委員長になったときも、多くのご指導をいただきました。私の足りないところを指摘していただいて、司牧評議会がスムースに進むようにしてくださいました。会議の議題が多いときなど、私は事務的に処理しがちでしたが、神父様は行事や活動の大切なところを示してくださって、教会の活動の精神を思い起こさせてくださいました。
 これ以外にも多くのことがありますが、私が一番すばらしいと思ったのは、神父様の宣教に対する熱意でした。入門講座に参加された方の中から、毎年30名前後の受洗者が誕生して、信徒がどんどん増えていきました。そのほかに、バザーやクリスマスでの行事や教会に初めてこられた方の受け入れ、心の病に苦しんでいる方のための活動などなど多くのことを、キリスト教を広めるために行われてきました。実に多くの方々を受け入れていかれたことと思います。そして集まってこられた方々に福音を語り、神様の愛を伝えていかれました。これらのことをすべて書いていったら、何ページにもわたることでしょう。
 これを読まれている方々の一人一人にも、神父様の思い出がたくさんあることと思います。
 2012年に神父様は司祭叙階25年の銀祝を迎え、わたしたちも一緒にお祝いをいたしました。これからも健康に留意していただいて、大いに活躍していただきますように、私達もお祈りしたいと思います。最後に、神父様、7年間本当にありがとうございました。