9月:「初金家族の会」からのお知らせ(次回は10/6・金)

「初金家族の会」からのお知らせ

 例年以上に蒸し暑かった厳しい夏が過ぎ、ようやく秋の気配が感じられた9月1日、初金ごミサのあと信徒館で、カトリック学校に長年お勤めになり、現在もカトリック学校教職員の方々対象の養成塾でご活躍の北村司郎さんが、「カトリック学校の現状と課題」について、次のようにお話ししてくださいました。

 「幼稚園から大学まで、日本のカトリック学校在籍の児童、生徒、学生数は、2016年現在で約20万人。教職の修道者数が年々減少し、児童生徒数も減っているので、学校経営そのものが難しくなっているところが多い。
 いろいろな面で移り変わりの激しい今の社会の中、カトリック学校が存続するために、共学化、進学校化を図るところもある。そのような現状の中で、カトッリク的な教育はいかにあるべきかは大きな問題、なかでも道徳教育と宗教教育との関連をどのように考え実行するか、減少している修道者に代わる教職の役割を誰が、どのようにやるのかなど、課題山積です。
 『国ありき、経済第一の教育』から、人第一、人間の存在そのものを大切にする「人ありきの教育」を、修道者に代わって、今、学校の中にいる教職員が(信徒も信徒でない方も含めて)一緒になって行うべきではないでしょうか

 以上のような北村さんのお話のあと、参加したカトリック学校の卒業生数人から、「一人ひとりを大切に、心温まる働きかけだったカトリックの教育指導を受けたことが信仰生活へのきっかけになった」などと感想が述べられました。

 次回10月6日(金)には、府中の島田潤一さんが、遠藤周作著、『沈黙』に出てくるキチジローについて話される予定です。
 「初金家族の会」は、初金のごミサのあと、信徒館で貴重な体験など聴いて語り合い、お互い信仰の絆を深め合う、楽しい集いです。どうぞどなたでも、お気軽にお立ち寄りください。(11時ごろからです)