11月2日の初金ミサで、豊島神父さまは、死者の日に因み、死のとらえ方について話されました。日本では葬儀は厳粛で悲しみを表すものでしたが、外国ではこれと異なる情景の葬儀も多く、これは死の受け取り方の違いによるものとの話をされました。煉獄と天国の話に関連づけ、死のとらえ方についての考えを示されました。死は悲しい、怖いとする人もいるが、生誕の時と同様、死を、希望を持って迎えることができるものです。
初金家族の会では、中嶋 誠さんより、中東での現地ビジネスで経験した多様性についての話を聞きました。中東の概要に始まり、サウジアラビアでの大学プロジェクト推進で経験した実体験によるものを、約30ページの資料に基づき話されました。
中東はキリスト教発祥の地ですが、今も旧約聖書を彷彿とさせる慣行が存在し、そのことがベースとなり、日本では考えられない、思ってもみない規制などが多数存在します。ビジネス・プロジェクトは、サウジアラビアで東京都23区の半分程度の広さの大学の新設に関連するものでした。プロジェクト推進に関し、仕事の進め方、ビジネス面での顕著な違いを感じたとのことです。それは、ビジネスでの組織行動の実務で、コンテキストと言われる社会文化の違いによる組織指揮命令での情報と行動、感性と問題意識のギャップでした。多様な中東の人々には、日本人同士の感覚では組織運営はうまくいかず、それなりの分析工夫が必要だったとのことでした。
中嶋さんのお話で、生活面でも仕事の面でも、中東と日本はそれなりの違いがあり、今後増えることが予想される外国の人々と共に生きていくには、相互の理解、努力が必要なことを認識共有できたのではないでしょうか。
初金家族の会、次回は12月7日の初金ミサの後、午前11時頃から、「貝取・豊ヶ丘地区の黒川 優子さんによる歌声コンサート」を予定しています。ご一緒に美しい歌声を楽しみましょう。
「初金家族の会」は、初金ミサの後、貴重な体験を披露し、分かち合い、信仰を語り合う、信仰家族の絆を深め合う楽しい集いです。皆様、どうぞお気軽にお立ち寄りください。