連載コラム:「今の貴方のためのオアシス – 中高生会復活 -」

= 弱音・不安は神様に預けて、受け入れあう笑顔をもらいに行こう =
連載コラム「スローガンの実現に向かって」第100回
「今の貴方のためのオアシス – 中高生会復活 -」

濱野 洋一郎

 ついこの前、私は縁があって「中国ブロック高校生大会」というものに参加してきました。これは広島教区のイベントで、信者やカトリック系の学校へ行ってる15歳から18歳の人が集まって3泊4日の合宿をするものです。
 同年代が集まり、共に祈り、一緒にご飯を食べ、語り合うのです。とても楽しかったですが、ふと思い出すことがあります。それは、初代教会のことです。
 「信者たちは皆一つになって、すべての物を共有にし、財産や持ち物を売り、おのおのの必要に応じて、皆がそれを分け合った。そして、毎日ひたすら心を一つにして神殿に参り、家ごとに集まってパンを裂き、喜びと真心をもって一緒に食事をし、神を賛美していた」(使徒言行録2・44-47)
 つまり、大会なんて言っていますが、教会なんです。建物ではない本物の教会。とても美しいし、憧れます。
 私はそのことを多摩教会の皆さんに知ってもらいたいので、中高生会を復活させました。中高生の若い時に本当の教会、本当の仲間を知ってほしいのです。いつだって信じられるから、人を信じることができるのです。
 10代は他の人が思っているよりも悩み、不安を持っています。だから、本当の仲間が必要なんです。かくいう私も青年会の仲間に信じられ、救われました。より多くの人に、特に10代の人にこの素晴らしい体験をしてもらいたいです。そのために何かが必要ならば、周りの人が命をかけて与えましょうよ。それが、福音ですし、キリストの教会がやるべきことです。
 しかし、大勢の人はそんなことは知っていると、そう言うでしょう。
 昔から言われているし、少し考えればわかることです。
 でも、だったら一緒にやっていこうよ。
 良きサマリア人の例えでも言われていますが、やればいいのです。実際どう思ってても、行動し、印を残せば、それは素晴らしいものになります。
 中高生会もみんながどう思っているのかわかりませんし、不安でいっぱいですが、それでも、一歩を踏み出し、やっていきます。
 その先に素晴らしいものがあると信じて、少しずつ歩み出していきましょう。