思えば先に転会をさせていただいた妻と共に私たちをこの多摩教会に導いてくださったのはひとえに神の御心と感謝しております。
キリスト教との出会いは、妻が受洗したプロテスタント教会の日曜礼拝でした。
何回か通ったのですがどうも肌が合わず疎遠になっていたところ、その教会の方から近くのカトリック教会に素晴らしい神父様がいらっしゃるとの話を聞き、そこで初めて晴佐久神父様と出会うことができました。
お説教を聞くだけで何と表現したらよいかわかりませんが、何か「活力」をいただき、それからというものは教会に行くことがこんなにも楽しくなるとは思いもよりませんでした。一度だけのことですが、お説教をされている神父様の後ろに本当に神様がいらっしゃると思えたような、貴重な体験をもさせていただきました。
その後、残念ながら神父様が転任され、これでご縁もなくなったと諦めていたら、あの大震災が起こりました。
今までずっと心に抱えていたさまざまな苦悩が、この震災を機に一遍に表面化し、自ら解決できず、ついには永年住み慣れた土地を後にして引っ越してきたのが、この多摩の地でした。
夫婦で新しく人生をやり直そうとやってきた初めての土地で、すぐそばに教会を見つけました。多摩教会です。のぞいたら何と晴佐久神父様がいらっしゃるではありませんか。
何も考えず引っ越してきただけで、もうご縁もないと思っていた神父様と再会できるとは信じられませんでした。これも神の御心の証しと感謝しています。
一番喜んだのは妻でした。心の傷が大きく不安な日々を過ごしてきましたが、この多摩教会の皆様と神父様に出会えたことで、すっかり元気になり転会をさせていただくまでになりました。
今回、私は洗礼にあたり、こんな不完全な自分でもよいのかと思いましたが、これから少しでもキリスト者の一員として社会の役に立つことを心掛けようと心に決め受洗をさせていただきました。
神に感謝、皆様に感謝