両手を挙げて祈る像は、カタコンベなどに、すでに描かれており、とても古い題材です。
神の母の胎に位置するメダイは、その宿った方の神性で満ち、彼は両手で、自らつくった被造物を祝福しています。
人差し指と中指は神性と人性、後の三本で、父・子・聖霊を表しています。
乙女は仲介者、贖いの協力者として、私たちの願い、賛美などを、両手を広げて、父なる神と、子なる神に取り次いでいます。
この聖像画は、一言で表すなら、イザヤ書7:14と9:5~6を、見える形にしたものです。(作者の言葉より)
「それゆえ、わたしの主が御自らあなたたちにしるしを与えられる、
見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ」(イザヤ7:14)
「ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。
権威が彼の肩にある。その名は『驚くべき指導者、力ある神、永遠の父、平和の君』と唱えられる。
ダビデの王座とその王国に権威は増し、平和は絶えることがない。
王国は正義と恵みの業によって、今もそしてとこしえに、立てられ支えられる。
万軍の主の熱意がこれを成し遂げる」(イザヤ9:5~6)
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