9月5日(金)の集まりでは、現在メキシコ南部の村、一面砂糖きび畑でマヤ文化の遺跡の残るソヤの手づくり修道院でご活躍、一時帰国中のベリス・メルセス宣教修道女会のシスター真神(まがみ)シゲ様のご体験を伺いました。
シスターは光塩女子学院で長年教職を勤められ、その後の第二の人生を、ニカラグア、ペルー、グアテマラ、そしてメキシコと、中南米の国々で、それぞれの地域に溶け込んでの捨て身の宣教活動に励んでこられた方です。
乾季には半年もカラカラ天気、雨季にはすべてがビショビショという厳しい気象条件の中で、毎日の食事つくりをはじめ、畑の草取りに汗を流しながら、洗礼、初聖体、堅信などでは代父、代母の研修までも引き受け、少人数で走り回っている神父様方不在のときに、突然舞い込むお葬式の取り仕切りなど、スペイン語のテキスト片手に大奮闘、そのエネルギッシュな献身ぶりに、とても……歳というオトシを感じさせないお話で、一同感嘆いたしました。
更に日本といえば技術一本の国と思われがちな現地の青年や、若い神学生たちに日本文化の紹介にも尽くされ、悲惨な戦禍の体験から、世界の平和を願って多くの人が一致して活動している日本の現状なども一生懸命伝えていらっしゃるとのことです。
「これは腰痛に効くよ、目にいいよ」などと、薬草を持ち込んでくれる現地の人たちにとって、シスターは文字通り家族の一員、台所での奮闘や草むしりからのバネ指の貼り薬が痛々しいとは言え、元気いっぱいのお姿に一同感銘を受けたひとときでした。
なお、参加者の皆様にシスター真神への支援をお願いをしたところ、26,740円の献金をいただきました。さらに、シスターが現地から持ち帰られましたマヤ・インディオの手作りの手芸品も、そのほとんど全品が売れて、献金と合わせて5万円以上の支援をすることができました。ご協力いただいた方々へ心から感謝いたします。
シスターからも翌日、多摩教会の皆様への心からの感謝を込めたメールをいただきました。
10月3日(金)の初金家族の会の卓話は、南大沢・堀の内地区の尾崎ひろみさんに、スペイン巡礼の旅の思い出を、DVDに収めた記録映像などを交えてお話していただく予定です。
「みんな違って、みんないい。自由で楽しい初金家族の会」です。どうぞご参加ください。