2003年2月号 No.354  2003.2.15

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1 これから始まること 宮下 良平神父
2 祈りに導かれ、励ましに支えられて 岩藤 大和
3 またよろしくお願いします 井上 信一
4 「東京大司教区教会委員連合会」に出席して 斉藤  浩
5 ホームページ作成の報告とお願い 松原  睦

  これから始まること
                                     宮下良平神父

 2月4日付けで、東京教区の人事異動が発表されました。私は多摩教会から千葉県の 松戸教会へ移動することになりました.
 聖堂が献堂された2000年の頃から、「移動する、移動する」と言って自分でも覚悟 を決めておりましたが、この度その言葉が現実のものとなりました。多摩教会での8 年間は、「あっという間」に思えます。この8年間は、皆さんと一緒になってやって きたという思いが強くあります。聖堂建設という一大事業を初めからコツコツ皆さん と時間をかけて行ってきたことを通して、「私たちの心は燃えていたではないか(ル カ24:32)」と今お感じの方も多いのではないでしょうか。
 この8年間の多摩教会の歩みは、一言で言えば、聖霊の導きが絶えずあったからと 断言していいのではないでしょうか。いろいろな問題もありましたし、いろいろなこ とでお互いぶつかることもありましたが、私たちは「神の民」の共同体として確かに 成長してくることができたと思います。
 この成長は、これからもより豊かなものへと歩み続けなければなりません。しかも、 単なる思い出に固執して仲間内だけの仲良し団体として結束を固めるのではダメなの です。
 多摩教会の一人ひとりが、多摩教会を通して、心が豊かになり人の和が広がり、信 者でない人々へ神の愛をより強く伝える意識が満ちてくる共同体とならなくてはいけ ないと思います。
 これから始まる三教会(聖堂共同体)の宣教協力体で何ができるかとの期待は、 「聖霊への期待」として私たちは祈ることから始まると、私は考えています。そして、 出会うことです。
 この宣教協力体構想も神の恵みの機会として、私たちが受け止められるかが、私た ちに問われていると言えるのではないでしょうか。
 考えてみてください。例えば「軽食サービス」を始めるに当たって、積極的な声は 少なかったと言えるでしよう。私が結構強くやろうと言ったから仕方なく協力し始め た方々や地区も結構多かったのではないでしょうか。そんな始め頃の思いを過ごして ゆくうちに、この軽食サービスの奉仕によって、お互いが より親しくなり、地区での交流も盛んになったではありませんか。
 そして、この皆さんの教会での奉仕活動によって、信徒の方々のミサに参加する姿 勢もより積極的になったように私は思えましたし、教会全体が生き生きとなり、いろ んなことでまとまってゆく力強さも感じています。
 初めの動機やきっかけは人によって違うでしょう。大切なのは、ともかく関わって みるという意志です。この意志は、時として後になって「聖霊のはたらき」とでも理 解できる恵みをもたらすものなのです。そして、「聖霊のはたらき」を信じて祈り、 生きるという信仰の態度、カトリック信仰のセンスは、私 たちにはとても大切なものではないでしょうか。私たちにとって、自分の存在が神に 愛されている霊的な存在でもあるという原点をもっと大切に意識してゆきたいもので す。
 さて、私たちは「父と子と聖霊」の三位一体の神を信じています。ところが、いつ の間にか「父と子」ということを知的には理解していても、聖霊というお方のことに なると、どこかで「超常現象」、「オカルト」、一部の「聖霊運動」などのイメージ と結びつけて、聖霊を信じること自体への抵抗感を持ってしまっていたり、聖霊自体 ピンと来ないということで、軽視している方も意外に多いかもしれませんね。
 私たちは日常の中で、神の働きを感じることがあります。それは、思いもよらない 人や思いもよらない時と場所で感じるかもしれません。それは神の暖かい愛を受け取っ た瞬間でしょう。その神の愛、すなわち神の霊、聖霊を受け取ることのできる私たち は、使徒の後継者である私たちの司教の言葉によって始 められる宣教協力体づくりは、聖霊の息吹による恵みとして受け取りたいものです。
 そして、祈りを共にするという教会の原点から、神の愛の宣教への熱意を築いて (気づいて)ゆきたいものです。
 外国のTVニュースである言葉を聞きました。「神が平和を造り出すのではなく、神 によって作られた人間が平和を作り出す。」すべてに通じる格言ではないでしょうか。
                                         神に感謝



祈りに導かれ、励ましに支えられて
           一委員長辞任の言葉一
                                     岩藤 大和
 
 「主の僕として、出来ることに心を込めてやる。」これが私の決断でした。副委員 長の期間を僅か2ケ月少々の経験で、2002年度の委員長を仰せつかるという、些か無 防備なスタートの時のことでした。また、新年の信徒総会に、“地域に開かれた教会” 、“初めて訪れる方に開かれた教会”に向けての活動提案が出されました。大聖年に 念願の新聖堂ができた感謝の気持ちを、どう具体化しようかと思っていた時でした。 最も身近で、外なるものに心を開くことは、易しくも限りなく奥深い。このことを心 に刻んで活動することにしました。
 2002年度は、例年にはない大きな行事がいくつもありました。3月は田村路加さん 助祭叙階式、岡田大司教様公式訪問。11月は初めての試みとして調布・府中・多摩 の3教会合同の親睦研修会。12月は創立30周年記念の白柳枢機卿様司式ミサとお祝会。 ホームページもこのとき開設しました。多くの印象に残る行事が行われました。
 小教区再編成という課題に直面しながら、共に考え話し合い、祈り、更に開かれた 教会を目指して皆様と共に活動して、この一年奉げてきました。宮下神父様から心強 く的確なご指導を賜り、諸先輩と多くの皆様の励ましとご協力に支えられ、祈りによ り導いて下さった方々に、心から感謝しお礼申し上げます。




 またよろしくお願いします
          一委員長就任の挨拶一
                                       井上 信一
 
 新しい展開を迎える時期だけに、もっと若くて、委員長に相応しい方もおられたかと 思いますが、どうも色々な事情から私が引き受けることになりました。幸い教会規約 が改正されて、3人の副委員長とそれぞれ役割分担ができる委員が任命されましたの で、皆んなで仕事を分かち合いながら、この変革期を乗り越えて行けるのではと思っ ています。私自身は、そもそも近視眼的傾向の強い人間ですので、どうしても皆様方 の力添えが必要です。
 小教区再編成につきましては、これまで話し合う機会が何回かありましたが、その 中で、信徒の皆様がそれぞれの思いと祈りをもって教会に来られていることに気付か されました。しかし、一つの信仰を分かち合う喜びがあれば、自ずから進む道が見え てくることも分かってきました。祈りを分かち合うこと、社会奉仕の面でお互いに経 験や知恵を分かち合うこと、青少年司牧の面で協力し合うことなどがすでに考えられ ています。
 また、宮下神父様が松戸教会に移られ、新たに加藤神父様をお迎えすることも決ま りました。さらには府中、調布の神父様に代わる代わる主日のミサを司式していただ くことになります。このような変化に戸惑うことがあるかも知れませんが、岡田大司 教様が示して下さった改革の原点を思い起こしていけば、何の不安もないと私は思っ ています。私たちの共同体の環を広げ、祈りと奉仕にみんなで取り組めますように。



2003年「東京大司教区教会委員連合会」に出席して
                              文責:斉藤 浩(鹿島地区)

1月12日(日)にカテドラルで東京教区 教会委員連合会が開かれました。今年は例 年とは違い宣教協力体が発足する年でもあり、懇親会はありませんでしたが、岡田大 司教様のお話の後に「宣教協力体の指針案」について、幸田神父様/チエレスティー ノ神父様より説明がありました。
 既に、この指針案の内容については、各小教区の神父様方には説明されているとの ことですので、ここでは省略し岡田大司教様のお話された内容(要旨)を以下に御紹 介いたします。
 新しい年を迎えるに当たりまして、皆様からの日頃の協力を感謝いたします。どう か本年もよろしくお願い致します。今日(1月12日)は、主の洗礼の日でございます。 ヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けられた日を記念する日でございます。イ工 ズス様は心から公生活、宣教活動をやられました。私たちの教皇様ヨハネパウロ
U世 は、昨年、乙女マリアのロザリオの祈りを進められ「ロザリオの年」を定められまし た(2002年10月〜2003年10月まで)。そして新たに「光の神秘」という玄義を制定さ れ、その第1の玄義が今日の主イェズスの洗礼となっております。
 教皇様は皆さまに・ロザリオの祈りと黙想をするように呼びかけられておられます。 私たちの東京教区も主イェズスの公生活の黙想をしながら、私たちの使命に励んでま いりたいと思います。 すでにお知らせをいたしましたが4月の復活祭のあと、東京教区では宣教協力体が発 足します。それに伴 いまして「宣教協力体のための指針案」の準備をしております。まだ確定はしており ません。これから皆様からのご意見をうかがいながら適切なものにして行きたいと思 います。
 今年の復活祭のあとに司祭の人事異動が行われ、宣教協力体の発足と同時に教区と しての再編成のあり方、教区全体のあり方を模索しながら、いろいろな課題に取り組 んでまいりたいと思いますので、皆様のご意見とご協力をお願いいたします。また、 これからの方針として
1) 東京教区再編成のスタッフ(司祭・職員を含めて)の充実化を進めます。
2) 現在解散している「宣教司牧評議会」を本年度中に再開する予定です。
3) 教区として「終身助祭制度」をこれからどうするのか検討を進めます。
4) 司祭や助祭の方々が病気になられ介護が必要となった時、教区として責任がもて
るように共済会の設置を準備します。
5) 「新しい一歩」にも書きましたが、教会とはイエズス・キリストによって集めら れ、イエズス・キリストを中心として歩む、貧しい人々の集まりです。そこにあるの は「五つのパンと二匹の魚」で代表されるわずかなものです。わたしたちはそのわず かなものを分かち合い・分かち合いを通して神の恵みに与ります。
  (中文省略)
  「どうか仲間になりませんか」、と人々に呼びかけたいと思います。
 岡田大司教様から以上のようなお話がありました。
私たちもこの宣教協力体が神様のみ旨のままに、成功するようお祈りいたしましょう。 最後に2003年度の当番教会である「葛西教会」の代表者による先唱で、マリア様への 祈りを唱えて閉会いたしました。
                  


ホームページ作成の報告とお願い
                                     広報部会 松原 睦

 多摩教会30周年を記念し、また、新たな福音宣教を踏み出す年に当り、その手段の 一つとしてのホームページを作ることとなり、2002年6月16日 第1回作成準備委員会 では、宮下神父さん、新井さん、井上さん、加藤さん、李さん、谷内さん、岩藤さん、 齋藤さん、それに私が参加して、構想をねり、以後月1回の会合を持ち、検討を重ね て来ました。
 8月には、他の教会のホームページを参考に、基本となる下書きが出来あがり、よ うやく具体的になってきました。11月には、作成ソフト・ホームページビルダーが入 り、プロバイダにNTT関連会社brobaを選定して、本格的な作業に取り組み、12月29日多 摩教会30周年の記念の日に公開することができました。
 まったくの素人が経験者に教わりながら、本と首っ引きで作ったはじめての作品で す。ただ、多数の人々に少しでも教会を知っていただこうという熱意だけをもって作 業しました。この作成作業を通して、この教会の素晴らしい点にも気づかせていただ き感謝しています。
 そして、公開して1ヶ月の間にたくさんの方々に多摩教会ホームページの扉を開い ていただいたことを感謝いたします。教会の皆様からもご覧になった感想・注意点な どお聞きする度に、お手伝いしている者として、感謝と共に、大きな喜びと責任を感 じております。
 更新は、最低1ヶ月に一度、多摩カトリックニューズの発行に応じて記事を掲載し ております。また、教会スケッチも、教会の行事がある度に、新しい画像を提供して います。
 このほかに、表紙の聖書の言葉は随時取り替えて、私たちが聖書から受けているさ まざまな恩恵が、一人でも多くに人に共感していただけるようにと願っています。ま た、一歩踏み込んで、日本聖書協会の聖書をときどきご覧いただければ最高です。
 教会の紹介だけでなく、もっと霊的な内容も必要ではないか、掲示板・談話室など 広く開かれたホームページにしてほしい。などの要望が来ておりますが、これらに対 応しては少しずつステップしていきたいと思います。その間、当教会と連絡をとりた い方々は、メールアドレスを利用して、アクセスしていただきたいと思います。
 ホームページは、みなさんのホームページでもありす。内容・体裁などどんな些細 なことでも、お気付きの点がありましたら広報委員にお知らせ下さい。ご一緒に育て ていってほしいと思います。
 また、年令を問わず、皆さんの中からも積極的にこれからの更新作業に参加してい ただく方を募集いたします。そして共に、宣教司牧の一環として、多くの人へのご案 内役としてこのホームページが大きく成長していくことを願っています。     
   
    カトリック多摩教会
                 E-Mail  bvanxmbad0064pka@neptune.broba.cc

 
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