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2002年6月号 No.346 2002.6.15

教会でのシスターの仕事と聖堂の付帯工事について 宮下 良平 神父
初聖体の勉強を終えて シスター・ロレッタ久野
ミニバザーを終わって 岩藤 慶子
皆さんよろしくお顔いします 高橋 英海
教会でのシスターの仕事と聖堂の付帯工事について
                                      宮下良平 神父

 4月から水曜日・金曜日・土曜日の午後、シスター方が教会にいてくださっていま す。
 シスター方は今特に典礼聖歌集の修理と信徒籍台帳カードの整理をしてくださって います。ずっと以前からしなければならないと考えていましたが、なかなかできませ んでした。
 典礼聖歌集の修理については、簡単に考えていましたが始めてみると大変な作業で す。幸いに、和本を作ることができる教会の信徒 の方から、手順を教えていただき作業をしてくださっています。200冊近くの本を一 冊一冊丁寧に修理してくださっています。
 また、信徒籍台帳カードは未整理のためなかなか手が付けられませんでしたが、少 しずつ整理していただいています。
 そして、シスター方はそのほかにも教会の聖堂の仕事やいろいろな作業を来られた ときにしてくださっています。
 平日の教会にシスター方がいてくださり、教会を初めて訪ねる人に受付として、先 ずシスターが会ってくださるということは、どれほど来訪者に暖かい印象を与えるこ とでしょう。何か、平日の教会に人がいて、明るくなったような気がしています。皆 さんも、どうぞシスターがおられるとき、教会へお越しく ださい。これからは、シスター方と話したり、本を読んだり、祈ったりする機会が持 てるようになればいいなあと願っています。本当に、シスター方には感謝しておりま す。
 ところで、平日のシスターが来られないときには、どなたか受付に来てくだされば ありがたいです。平日の教会に来ても、誰とも会わず、寂しく帰られるかもしれない 来訪者に、何か一言声をかける方がいてくださったらいいと思っています。よろしく ご協力お顔いします。

 さて、今月の司牧評議会で決定された聖堂の付帯工事について報告いたします。 一つの工事は、駐車場の柱を保護するための鉄柱を桂の角に置き、柱を保護する工事 です。
 2年が過ぎて、皆さんもご覧になっていると思いますが、はとんどの柱には車でで きた大小の傷ができています。ある柱は完全にボードが壊れているものもあります。
 駐車場の柱は、鉄骨でできていますが、その周りには消防法で決められている耐火 ボードが鉄骨を守っています。ですから、壊れたままにしておくことはできない状況 です。
 そして、壊れた柱の修理には、1本数万円から十万円近くかかることが予想されま す。一度修理してもまた車をぷつけることは確実なことですので、この際、すべての 柱に先の工事をすることにいたしました。
 これまでは、車を保護するためと考えて柱のボードにゴムを取り付けていましたの で、車は傷まないことが多かったようです。これからは、柱の保護に重点を置くこと になり、確実に車が傷みますので、今まで以上に慎重に車をバックさせてください。
 さて、もう一つの工事は、聖堂と信徒会館1階をつなぐ階段の部分に屋根をつける 工事です。
 その部分だけ屋根がないので、大勢の人が来るミサやお通夜などで、聖堂の脇扉か ら多数の人が退出した場合、雨天では雨に濡れてしまうという状況がしばしば起こっ ています。この状況もこの際解決することになりました。 その部分に屋根がつくと、雨が降っているときは、聖堂のエレベータ横の扉から出て、 信徒会館まで濡れないで行くことができます。
 これらの二つの工事費用は、当初200万円近くかかると言われていたのを、内容の 変更と交渉の結果、138万円(消費税抜き)でしてくれることになりました。この工 事費用は皆さんが献金されている建設献金と一般会計の中からまかなわれると思いま すが、まだ献金をされておられない方は、これからでも 遅くはありませんので、信徒の大切な勤めとして、是非月々の献金をお願いいたしま す。
 工事は近日中に始まり、数日で終わりますのでその間不便になるかもしれませんが よろしくご協力ください。
                                         神に感謝。



 初聖体の勉強を終えて
                                 シスター・ロレッタ久野

 ご両親と共に毎週ミサに参加する真菜ちゃん、活発で明るい春奈ちゃん、2歳の時 にドイツに行き帰国したばかりの美穂ちゃん、何事も納得するまでおい求める熱心な 彩乃ちゃん、遊びの時もミサ中も理解するまで質問攻めをする慧君、この五人の子ど もたちが初めて顔を合わせた日は無口でした。日数が増す内に仲間となり、次は心の かようともだちとなり、相手のことを心配してあげられる子どもになり、勉強の終わ りには、信仰によって結ばれたきょうだいとして、ひとつになりました。
 イエス様の愛とマリア様のやさしさと聖霊のてらしを祈りつつ、宮下神父様、修道 共同体の教えのもとで、準備の勉強を始めました。
 ご聖体をいただきたいとの大きな望みの強さを目の輝きに圧倒され、一緒に参加さ れた保護者の方々の熱心さにも励まされて、全力で頑張りました。
 子どもたちの中に神様の力が注がれ、神様を知り、みつける楽しい日々でした。お 知らせの欄に「初聖体を準備している五人の子どもたちのために祈って下さい」と書 いてあるところを読むと、「それは僕だ」、「わたしたちでしょう」と教会共同体の 皆様方の祈っているのを知り、よろこびを体全体で味わい、教会という大きな輪の中 に入るという自覚をひとりひとりがもったようです。
 初告解の折りには、ご両親のご協力を頂きましたが、秘蹟を頂く方法も祈りも暗唱 する程の頑張りようでした。ゆるしの秘蹟を受ける時の神妙な姿と、終わった時の満 足した安堵感と恵を豊かに受けた顔いっぱいの笑みがまばゆいばかりに輝いて見えま した。そして神様の無償で与え続ける愛を見つけたように思いました。
 当日は晴天に恵まれ、ミサ中主任神父様の温かく行き届いた典礼といのちの元、世 の光としてのローソクを手にもっての信仰宣言や緊張の中にも大きなよろこびをもっ て「キリストの体」、「アーメン」と初めてイエス様を心にお迎えするひとりひとり の顔に神様の子どもとしての成長した姿が見えました。
 ミサ後教会学校リーダーの主催のパーティが信徒会館であり、主任神父様、ご両親 と祖父母様やリーダーたちの祝福を受け、初聖体のよろこびを皆で分かちあい、生涯 忘れることのできない思い出となったことでしょう。
 皆様方の温かい愛の奉仕とお祈り、おしみないご協力を心から感謝申し上げます。 この日を機にご家族の集う時を利用して、短い祈りを一日一度なさったら如何でしょ う。世界の平和や、子どもたちのよき成長のためとか、召命をを求めるためとか・・・ 家族で祈る時をもちましょう。

  ミニバザーを終わって

                                         岩藤慶子
 心配されていた空模様も当日は朝からうそのように晴れ上がり、朝日が眩しく感じ られるバザーには絶好の日よりに恵まれました。何時もより早く8時半頃教会に来ま したが、もう皆様がかいがいしく立ち働いておられ、外では男性の方々がチームワー ク良くテント張りをしておられました。信徒館では恒例の地区毎のお赤飯、ちらし寿 司、お惣菜など,手慣れたものでてきぱきと折り詰めにされ机に並べられていきま した。トコロテンなど新しい料理に挑戦され た地区もありました。ミサ後バザーが始まると、コルベ会の手作りの品々もあっとい
う間になくなり、買いそびれてしまったと嘆いておられる方もいました。
 今回は楽しむミニバザーということであり、ご馳走を食べたりビールで少し赤い顔 になったりして、みんなの話も弾んでいるようでした。聖母マリア様の月に相応しい さわやかな気持ちの1日でした。



 皆さんよろしくお顔いします

                         ドミニコ 高橋英海(南大沢・堀之内)

 この三月に家族とともにドイツのフランクフルトから転入しました高橋です。
 家族を年をとっている順に紹介させていただきますと、まず私は幼児洗礼以来、三 十余年、あまり熱心とは言えない信仰生活を送ってきた者です。このたび近隣の大学 に英語講師として就職が決まり、八王子市別所に引っ越してきました。研究の方は もともとラテン語と古典ギリシア語、特に初期のキリスト教文学をやっていたのです が、最近はシリア語というのをやっています。あまり耳慣れない言語かと思いますが、 ヘブライ語やアラビア語と同系統の言語で、古代、中世の中近東のキリスト教徒が使っ ていた言葉です。今でも少数ながらトルコやシリア、レバノン、イラク、それにイン ドなどにこのシリア語を典礼用語とするキリスト教徒がいます。
 妻の美奈子(マリア・レティツィア)は今のところ主に家で子供の面倒をみてくれ ています。大人になってからの洗礼だけに、私よりは模範的な信者です。
 長女の美穂(マリア・ロザリア)は七才、別所小学校の二年生です。長男の英之 (グレゴリオ)は二才、五年の年齢差をものとせず姉と対等にやりあっています。次 女の美香は生後ニケ月、泣く、飲む、眠るの繰り返しを主な日課としています。
 フランクフルトには在独暦二十余年になる五島出身の神父様や留学中のイエズス会 の若い神父様がおられ、月に一、二回日本語のミサがありました。これに対して集ま る信者は平均十数名、アフリカなどでは数十もの村に司祭が一人しかいないところも あることを考えるととてつもなく恵まれた環境でした。ドイツをはじめヨーロッパで はキリスト教は衰勢ですが、それでもまだキリスト教、教会といったものが身近なと ころにあります。そのためか、私たちの共同体でも小さな共同体ながら毎年新たに洗 礼を受ける方がおられ、信仰の面でも多くのことを学ぶことができました。
 このたびは六年ぶりに日本に住むことになりましたが、これは私たちにとっても、 そして特にドイツで育った子供たちにとっては大きな環境の変化でした。そのような 中で多摩教会の皆様に温かく迎え入れていただけたこと、特に長女にとっては例年に なく人数の多い初聖体のグループに入って新しい友達ができたことは大きな喜びでし た。このほかに近いうちに次女の洗礼もあり、この先も皆様にはいろいろとお世話に なることと思います。よろしくお願いいたします。


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