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2002年3月号 No.343  2002.3.16

助祭職に結ばれて 田村 路加
田村路加君、助祭叙階おめでとう 宮下 良平 神父
お礼 シスター杉山

    助祭職に結ばれて
                            田村 路加


 先日は皆様が一緒にいてくださったおかげで安心して叙階の秘跡をうけることがで きました。叙階式の準備に携わってくださった方々、そして、これまでのわたくしの 歩みを暖かく見守っていてくださった皆様に心から感謝申し上げます。皆様から頂い たこの助祭職を、司祭に叙階される日まで責任をもって果たして行きたいと思ってお ります。これからも温かくそして厳しくご指導ください。
 四月からは神学校生活の最後の年に当たり、助祭コースというカリキュラムが待っ ています。教会での司牧上必要な事柄について、より実践的な視点から幅広く学ぶこ とになるそうです。主日の司牧研修は去年から引き続き小金井教会で行うことになっ ていますが、この教会は宮下神父様が助祭職を過ごされた教会でもあるので、不思議 な縁を感じております。
 小金井教会と敷地を同じくする桜町病院には四年前に病気を発見してもらい、命を 救われたという恩もあるので、小金井教会で過ごすこの一年にも神様から何かの意味 が与えられているのだろうと感じております。小金井教会の信徒の方々、隣接する聖 ヨハネ会のシスター方、聖霊会のシスター方、関助任司祭、山本主任司祭のもと、司 牧感覚を養っていただき、司祭叙階までのよい準備をしていきたいと思っております。
 わたくしの実家である多摩教会には機会を見つけてときどき帰りますので、そのと きには、信徒の皆様、宮崎カリタス会のシスター方、宮下神父様に倣い、キリスト者 の感覚を深めて行きたいと思っております。わたくしが神様の道具として、かかわる 一人ひとりの方の役に立てること、それが神様と皆様への一番の恩返しになると信じ ております。どうぞ、これからも良き父母として、良き兄弟姉妹として、ともに歩ん で行くことができればと願っております。皆様に聖霊の豊かな恵みがありますよう、 お祈り申し上げます。


 田村路加君、助祭叙階おめでとう
                        宮下 良平 神父

 3月10日に使徒ヨハネ田村路加君の助祭叙階が多摩教会で行われました。 猪熊神父様に続いて、多摩教会出身第二号の司祭誕生へ向けて、大きな準備の時が始 まりました。助祭は「秘跡の恩恵に強められて、司教および司祭団との交わりの中で、 典礼とことばと愛の奉仕において神の民に仕える。(教会憲章29)」のです。
 そして、助祭の務めは、「洗礼式を執行し、聖体を保管し、分け与え、教会の名に おいて婚姻に立ち会い、祝福し、死の近くにある者に聖体を運び、信徒達のために聖 書を朗読し、人々に教え勧告し、信徒の祭礼と祈りを司会し、準秘跡を授け、葬儀と 埋葬を司式する。(教会憲章29)」とされています。
 このような助祭職の務めをこれから一年間、特に小金井教会で行うと聞いておりま す。実は、私も小金井教会で助祭職を行いました。小金井教会共同での奉仕と桜町病 院に入院されている信者にご聖体をお持ちしたことを懐かしく思い出しています。
 田村新助祭が小金井教会での助祭職の奉仕を通して、来年の予定されている司祭叙 階への準備がふさわしく行われますように、出身教会である信徒の私たちは、彼のた めに祈りを捧げてゆきましょう。
 ところで、助祭叙階のために、信徒の皆さん一人ひとりの祈りと準備、そして奉仕 によって、皆さんの心のこもった暖かい雰囲気の叙階式と祝賀会が行われたことを、 主任司祭として本当にうれしく思っていますし、感謝しております。
 私たちの多くが、学生の頃から知っている田村路加君への助祭叙階という神様から の特別の恵みに対して、私たちの出来る限り最高の贈り物を彼に差し上げることが出 来たのではないでしようか。
 そして、彼も私たちの贈り物をしっかり受け取ってくださったことにも感謝してい ます。
                                  神に感謝。      

  お礼
             多摩修道院 シスターミリアム杉山
 教会のまわりの桜も蕾をふくらませ、春の訪れを感じさせるこの頃でございますが、 信徒の皆様にはお変わりなく、主任司祭宮下神父様を中心に、主を囲む一つの輪の中 で神の園と福音宣教のため、協力奉仕のうちに日々励んでおられる姿が伺えます。
 8年間多摩教会共同体の一員としてお世話になった私シスター杉山は、この度神様 のみ旨によって、大船の「聖アンナの園」に転任することになりました。 当地での8年間の奉献生活を皆様のあたたかい支えと励まし祈りによって、共に歩ん で来られたことに感謝し、深くお礼申し上げます。思えばこの間、私は当教会で二つ の大きなお恵みを頂くことができました。信徒の皆様の犠牲と奉仕、協力によって建 立された2000年5月14日の聖堂献堂式。2002年3月10日、当聖堂で使徒ヨハネ田村路加 君の助祭叙階式。この二つの聖なる思い出は、当地を去っても忘れることなく、末永 く心に留め、多摩教会の皆様と田村路加君のため、感謝のしるしとして祈り続けて行 きたいと思います。
 たくさんの思い出をありがとう。さようなら。
紙面をもちましてお別れの挨拶にかえさせていただきます。
                          「神と信徒の皆様に感謝」



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