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2002年1月号 No.341  2002.1.12

3月までの大切な二つの日程について 宮下 良平神父
神さま、不思議な業をありがとう 加藤 幸子
教会、大好きです 小島 真樹
クリスマス・コンサート 吉田 雨衣夫

3月までの大切な二つの日程について
                              宮下 良平神父

 2002年が始まりました。昨年は9月以降、大きな戦争が起こり、世界がある方向へ と確実に動かされてきています。今年は特に平和を願うと同時に、パパ様が1月1日の メッセージで述べているように、「正義なしの平和はなく、真の正義は神によって行 われ、赦すことなしでは神の正義と平和は実現しない」という言葉の意味が、特に各 国の指導者と戦いの当事者に行き渡りますように祈り続けてゆきましよう。

 ところで、使徒ヨハネ田村路加さんが神学校へ入学してから5年が過ぎました。そ して、この度、助祭叙階を受けることになりました。
 助祭叙階は、司教に誓約し、司教から按手を受け、助祭職の奉仕者として助祭団の 一員に加えられる秘跡です。現在では司祭職に叙階される前段階というように見ら れがちですが、そもそもは固有の奉仕職であったようです第二バチカン公会議以 降、ヨーロッパ各国で「終身助祭」として奉仕する制度が 復活し多くの方が毎年助祭叙階されています。東京教区でも一人の方が終身助祭とし て叙階されています。
 田村さんの場合は、予定では来年司祭叙階があると思いますので、その前段階とし て助祭団に加えられるということになるようです。
 田村路加さんの助祭叙階は3月10日(日)10時のミサ中にペトロ岡田武夫大司教様 によって叙階されます。私たち多摩教会共同体から生まれる二人目の助祭として、私 たちも叙階式の準備をしてゆきましよう。
 ただ、この助祭叙階のために、小教区の大々的な準備や盛大な祝賀会ということは、 東京教区の方針として行いません。盛大な祝賀会などは司祭叙階の時に行うからです。
 皆さんのご協力とご奉仕をよろしくお願いいたします。

 もう一つ大切な日程としてペトロ岡田武夫大司教様の「多摩教会公式訪問」が3 月24日(日)「枝の主日」に行われます。
 これは、司祭の研修会でも強く司祭団から要望されたことでした。特に、来年から 始まる小教区再編成の方針を具体化させるためには、どうしても大司教様に東京教区 内の小教区全部を見て、信徒からもその小教区の内容説明を受けてもらいたいという ことが要請されていました。
 そして、岡田大司教様はこの要請を受けて、東京教区の多摩地域協力体から公式訪 問が始められます。いままでの司教訪問は、大部分が堅信式のためでした。今度の訪 問は、そういった機会の訪問ではなく、じっくり各小教区を知るための大司教訪問と いうことです。
 したがって、私たち多摩教会共同体としても、私たちの共同体の現状と今までの小 教区か行ってきたことの経緯を大司教様に説明しなければなりません。
 そのための準備も、教会の現役員と役員を行われた方々にお願いしなければなりま せん。私たちが歩み続けている多摩教会共同体の姿を知っていただき、東京教区全体 として行われる小教区再編成の具体的指針作成に生かせていただきたいものです。

 以上の二つの日程は、多摩教会共同体にとってとても大切なものです。皆さんのお 祈り、ご協力とご奉仕を重ねてお願いいたします。

                             神に感謝

         神さま、不思議な業をありがとう
                                     加藤 幸子

 毎年教会学校の二学期が始まると、今年のクリスマスの聖劇はどうしよう?と一度 は立ち止まります。やろうか、やめようか‥‥。ふだん教会学校に来られない子供た ちに、一年に一度、声をかけて、はたして集まってくれるだろうか?いつも来ている 子たちだけでやるには、少なすぎる‥ ‥・
 やろうか、やめようか‥・・そのうちに、毎年、お決まりの答えが出ます。「やら ないよりは、やろう!」。子供時代は一度きり、子供時代の思い出は、大人になって からでは作れない。クリスマスのミサで、みんなに向かって大きな声を出したなあ一、 歌ったなあ−、音楽がきれいだったなあー、そのことだけでも残るなら、きっと、大 人になってから、かけがいのない宝のひとつになるにちがいない。やっぱりやろう!
 そういう訳で、今回はアルベルトベネベッリの「クリスマスのひかり」という絵本 を、朗読と音楽の劇に仕立ててみました。
 そして、多摩教会の美しい聖堂を彩る、オルガンとビオラの調べを、今回も小俣さ んに作ってもらおうと、台本を渡すと、手品のように素敵な曲がつけられてきました。 神さまどうもありがとう。
 さて、いよいよ、子供集めです。
 かわいい天使の数が足りないなあ−と、ため息をついていると、突然一緒にやらせ てください」と、かよこちゃんと、はるなちゃんが加わってくれた。神さま、どうも ありがとう。
 みんな、ナレーター役になりたがり、主役のロバとウシの役がいつまでも決まらな くて、どうしよう、と思っていたら、かおる君と、しゆんたろう君が「やります」と 引き受けてくれた。神さま、どうもありがとう。
 なかなか、猟犬のなり手がなくて困っていたら、突然、小島さん一家が男の子3人 を連れて、成田から引っ越してこられ、その日のうちに、だいじろう君が「ぼく犬を やりたい!」。とけいたろう君も、よろこんで、ナレーター役を引き受けてくれまし た。神さま、ほんとにありがとう。
 背景に大きな絵がほしいなあ−、と夢みていたら、かおりのSr.牧山が「聖家族の 絵を画きます」。あやのちゃんのお母さんが「ユダヤの夜景を画きます」と言ってく れて、レンブラントもびっくりの素敵な絵を画いてくれた。神さま、重ねてありがと う。
 その絵をどうやって、パックに立てようかと思案していると、突然、井上さんが 「わたしにお任せください」と、手品師のように、スライド式の枠を組み立ててくれ た。神さま、色々ありがとう。
 前日の練習に、1回だけしか来られなかった、まゆみちゃんと、なおと君。どうな ることかと思っていたら、本番では、みごとに堂々とやっていた。神さま、まことに ありがとう。
 まだまだ、言い足りないありがとうが、いっぱいあります。
 こうやって、神さまは、みんなの力をお使いになって、教会を創っていかれるので すね。ひとりひとり、できることはちがうけれど、みんながひとつずつ持ちよると、 思いもよらなかったことが、できるようになるのですね。
 神さま、不思議な業を、どうもありがとう。
 さて、これからの課題は、次々と、中高生になっていく子供たちと、どうやってか かわっていくか‥・。そうだ、次回は、中高生も、やる気になるような、少し、大人っ ぽいものに挑戦してみようかな・・・
 あら、やだ、私ったら、もう、次のクリスマスのことを考えてる。やっぱり今年も やるのかなあ−?!


        教会、大好きです
                               小島 真樹
                                  
+主の平和
 教会学校の子供たちによる朗読劇に、感動しました。
 劇からミサヘ‥ ‥あぁ、こういうクリスマスミサもあるんだなあと、はじめての 体験でした。子供たちが天使に見えました(長男がこう書けと言っています‥・)。
 教会学校のリーダーの方々のご苦労、神父様、シスターのご協力手作りの音楽と絵 と歌、すべてが一つになり、静寂な時間、その場にいる幸福を感じました。ありがと うございました。
 わたしたち家族は、昨年11月に成田教会から転入してきました。長男、次男は、転 入と同じ日から劇に入れてもらう事になり.練習開始。そのお陰で、どきどきしてい た教会学校に、スーと入れた様でした。子供たちが成長する上で、カトリックの精神 は大切だと思っています。教会学校は、子供たちにその大切なものを学ばせてくれる 所だと思っています。そして、その子供たちの為にわたしにできることは何か、新し い共同体の中で考えていきたいと思います。
 教会が大好きです。よろしくお願いします。


           クリスマス・コンサート
                               吉田 雨衣夫           
       
 2001年12月16日聖堂から音楽が溢れ出しました。私達の教会では初めての大編成の 弦楽合奏です。「多摩テュッティ弦楽合奏団」を迎えて、ミレニアムのクリスマスと は少し違った華やかなコンサートになりました。
 第1部では「多摩テュッティ」と小野寿子さんのソプラノが響きました。「天使の パン」(パニス・アンジェリクス)からモーツァルトの 「アレルヤ」まで本当に美 しいメロディーに素晴らしい弦とソプラノ、音楽の楽しさとはこういうことを言うの でしょう。なかでも「オー・ホーリ・ナイト」は前回は弦の三重奏、今回は弦楽アン サンブルとソプラノ、「演奏方法が違うとこれほど違った印象になるのか」と思いま した。
 第2部の 「朗読と音楽」はガラリとムードが変わり淡々とした主の生誕の物語を ヴィオラとオルガンにのった加藤さんのバスがコンティニュオのように支えると言っ た構成で「ああ、クリスマスだ」と思い起こさせるようなステージになりました。
 第3部になるとまた感じが変わりベンツさんのオルガンです。オルガンという楽器 の音の豊かさをゆっくりとあじわいながら、ますます「音楽っていいなあ」と噛みし めた次第です。なかでも興味深く聴かせて頂いたのはコラール「イエスよ、我が喜び」 です。前回はバッハの同じカンタータの第10曲 「主よひとの望みの喜びよ」、今回 は第6曲です。同じ旋律と伴奏の曲ですが「こんなに印象が変わるのか」と本当に楽 しく聴かせて頂きました。
 多摩教会には沢山のタレントがいらっしゃるものですね。次のコンサートが今から たのしみです。

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