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2009年8月号 No.432  2009.8.22

天国の応接室
晴佐久 昌英 神父
教会学校の合宿に参加して 塚本 清
病床訪問チームからのお知らせ 塚本 清
藤野芸術の家での教会学校合宿 高山 晶子
合宿の感想文
天国の応接室

                             主任司祭 晴佐久 昌英

 この巻頭言のタイトルも、「天国の受付」「天国の入門」と来て、今度は「天国の応接室」ではいささかくどいような気もしないではないが、そもそも教会とは天国の出張所みたいなものなのだから、当たり前のこととして受け止めていただきたい。
 出張所であれなんであれ、およそ人に接する組織の建物には、必ず応接室というものがある。大抵は入り口付近の一等地にあって、どうぞこちらへと中へ通されると、真ん中に革張りの応接セットがあり、壁にはありがたそうな絵がかかっていて、眺めていると受付嬢がお茶を持ってくる。それは、多くの場合は形式的な応対であるとは言え、人間関係の基本として欠くことのできない礼儀であり、あなたを大切に思っていますよという愛情表現でもある。

 多摩教会に来て困ったのは、この応接室がないことである。
 司祭を訪ねてくる人は多い。教会は初めてという人が話を聞きたいと現れることもあれば、古い信者さんが改まって相談に来ることもある。掲示板を見て立ち寄ったという人もいれば、遠くから一度来てみたかったと訪ねてくる人もいる。若い二人が輝く顔で結婚の挨拶に来たり、年配の方が深刻な顔で家族の病気のことで来たり、雑誌の編集者が怒った顔で原稿を取りに来たり、教会委員長が優しい顔で司祭を励ましに来たり。
 今は仕方なく、落ち着かないホールの片隅で応対しているが、中には人に聞かれたくないことで相談に来る人もいるし、それこそ心の病を抱えて必死に教会へ来た人で、だれにも会いたくないという人もめずらしくない。洗礼前の面接では魂の会話が交わされるし、ご遺族が故人の話で涙をこぼすこともある。福音を語り、共に祈り、そのままそこでゆるしの秘蹟を授けることもある。
 やはり独立したおもてなしの部屋が必要だということで、司牧評議会で二ヶ月にわたって話し合い、このたび承認を得て応接室を設けることになった。具体的には、現在受け付け室として使っている部屋を応接室として用い、受付はホールの一隅に新たに設け、前庭側に受付の窓を開けるというプランである。現在の受付は外から分かりにくく中からも外が見えないので、新設すれば分かりやすく見えやすくなり、教会の顔として外部に向って大きな役割を果たすことになるという意味では、一石二鳥でもある。
 そのぶんホールが狭くならないよう同じ面積ぶんのホールの物入れを取り外すことや、合わせていくつかの扉を使いやすく付け直すなどの修理を含め、二百九十万円で発注した。工務店と何度も交渉した末の破格のお願いなので、みなさんのご了承をいただきたい。そして、人々を大いに受付け、大いに応接していただきたい。

 確かに教会へは司祭を訪ねてくる人が多いが、その真の動機は救われたいという思いなのだから、最終的にはキリストに会い、神の愛に出会えればいいのである。その意味では、神との出会いを取り次ぐ使命を持つキリスト者は皆、本来は応接される側と言うよりは応接する側であるはずだ。それは、すべての人の心の叫びに応じ、すべての人の苦しみに接するために命を捧げた、「イエス・キリストの応接」に連なることなのである。
 生きる元気さえなくした人がようやく教会にたどり着き、恐る恐る構内に足を踏み入れると、受付の窓が開いていて、中から笑顔で挨拶される。どうぞ、どうぞと招き入れられ、応接室に通されると、そこにはくつろげる椅子があり、明るい花が飾ってある。すぐにお茶とお菓子が出て、ほっとした気持ちになる。一口飲むと、とてもおいしい。ああ、来てよかったと思っているところへ、扉が開き、イエス様が入って来て言う。「ようこそいらっしゃいました。安心してください、もうだいじょうぶですよ。」
 その人は、その日を、その部屋を、飾ってあった花の色に至るまで、一生忘れない。

教会学校の合宿に参加して
                              塚本 清

 今年の教会学校の小学生の夏期合宿は、7月29日(水)から31日(金)に昨年と同じく藤野芸術の家で行われました。参加者は、幼児1名と小学生13名、大人が3名でした。
 29日は、朝教会に集合して聖堂でお祈りをしてから相模原市にある麻溝公園に出かけました。そこでフィールドアスレチックをしたり、子馬に乗ったり、モルモットなどの動物にふれたり、広い芝生でフリスビーやパトミントンをしたり、お弁当を食べたりしました。それから芸術の家に行って、みんなの好きな川遊びをしました。そのあとお風呂に入って夕食をとってから、8月30日(日)の子どもミサの分担を決め、みんなで花火をしました。
 30日は、朝食のあと、ハイキングに出かけました。出発地まで車で行ってから京塚山という山に登り、そこから下って葛原神社というところまで行きました。ハイキングの道は毎年同じコースなので、知っている子どもには慣れた道で、初めて歩く子を励ましていました。神社ではスイカ割りをして、お弁当を食べました。そのあと車で芸術の家まで戻り、工房で工作をし、木の箱やコリントゲーム、電車などを作ったりガラスのコップに模様をつけたりしました。そのあとミサをしましたが、祭壇の上の十字架は、ハイキングの昼食後に草で作った十字架でした。そのあとお風呂と夕食を済ませてから、みんなでゲームをして楽しい時間をすごしました。
 31日は朝食のあと芸術の家を出発して津久井教会に行き、そこでミサをしました。津久井教会は木造で、スリッパに履き替えて聖堂に入りました。祭壇も木でできた大きなもので、侍者服も小さな木の十字架のついているものでした。ミサのあとお茶やお菓子をいただきました。それから多摩教会に戻ってお昼のお弁当を食べてからカトリック・ニューズにのせる合宿の感想文を書き、最後に聖堂でお祈りをしました。
 最後のお祈りのとき、晴佐久神父様は、この合宿では、みんながひとつの家族であり、家族とは神様が結びつけたものであるというお話をされました。3日間一緒に遊んで、一緒にごはんを食べ、ー緒に寝て、一緒にミサをしてお祈りをしました。これがみんなをひとつに結びつけたのだと思います。これからも、教会学校の仲間が、また多摩教会のメンパーがひとつの家族としてすごしていくことができるとよいと思います。
 最後に今回も教会学校の合宿に多くの方々のご協力をいただきました。本当にありがとうございました

病床訪問チームからのお知らせ

                              塚本 清

 7月から多摩教会での病床訪問チームが発足しました。どのようなチームで、どんな活動をするのかは先月のニューズでの晴佐久神父様の「病床も聖堂」をお読みください。今までのミーティングでは、これまで御聖体を運んでもらったり、コルベ会による訪問を受けていたりしていた方々(病床にある方や高齢の方)をリストアップし、現状についての報告をききました。また、そのミーティングの場で新しくわかった入院中の方などについてもお話をききました。これからは、今後その方々について訪問や聖体奉仕などをどのようにしたらよいのかを検討していきたいと思います。
 そこで、皆さんにお願いですが、皆さんの家の周囲やお住まいの地区で、最近教会に来られない方はいられないでしょうか。地区集会などでそのようなことが話題になっていないでしょうか。気になる方がいられましたら、このチームにお知らせください(教会委員長の竹内さんか塚本まで)。次回のミーティングは、9月13日(日)の13:30からで、これはどなたでもご出席いただけます。
 このチームが、多摩教会で病床にあったり、高齢であったりするために教会に来られない方のために、みんなで祈り、奉仕していくきっかけになればと思います。

藤野芸術の家での教会学校合宿

                              高山 晶子

 藤野芸術の家で行われた小学生の合宿に、小1の真尚(まさなお)と4歳の夏林(かりん)とともに参加しました。出発前、まだ真尚には教会学校に親しい友達がおらず、「お母さんが一緒じゃなきゃ行かない!」と言い張っていました。名前もよく知らない教会学校のお友達と一緒の部屋で2泊も過すということが不安だったのでしょう。ひよこ組の夏林を連れて行ってもよいものかと迷いましたが、快く承諾していただくことができ、3人での参加となりました。
 合宿出発にあたっての晴佐久神父様が、「これから3日間は、17人が家族になるのです」というお話をされました。その言葉のとおり、当初の不安をよそに、公園でのアスレチック、川遊び、山登りなどの身体を使った活動、教会学校の仲間と一緒に食事をし、お風呂に入って、寝るという時間を過して真尚は徐々に友達と自分の居場所をみつけていったようです。帰る頃には、「来年は一人で来たいからね」と言うまでになっていました。夏林も、小学生のお姉さん達に遊んでもらいながら、教会学校のお友達になじんでいきました。
 この合宿で最も印象深かったのは、2日目に子どもの寝室である和室で行われたミサです。晴佐久神父様から子ども達まで2メートルと離れていない至近距離でそのミサは行われました。高学年の女子が野の草で作った緑の十字架がテーブルに置かれました。燭台となるすりガラスの入れ物にはシロツメ草の小さなかわいらしい冠がかけられていました。手作りの雰囲気で溢れていて、子どもたちは膝を抱えて座ったまま目の前のミサに見入っていました。神父様が易しい言葉で語りかけられ、本当に自分たちのミサと子どもは感じたのではないでしょうか。このような子どもだけの暖かいミサに大人の私もあずかることができたのはとても幸せでした。
 もうひとつ今回の2泊3日の合宿で印象に残ったのは、リーダーを務められている塚本さんの献身的な働きについてです。大型バンの運転に始まり、川遊び、山登りハイキングなど楽しいけれども気をつかう引率を、常に子どもの人数確認を怠らず、皆の体調に気を配って行っていらっしゃいました。お弁当やお茶の手配、すいか割りや花火の準備、夜の集まりやゲームの司会を全てお一人でこなし、男子部屋の子どもたちの面倒をみながら、子どもと一緒にお風呂に入り布団を並べて寝るというのは、本当に24時間フル稼働だっただろうと思います。表に見える仕事だけでもたいへんさを感じましたが(もちろんご本人はそのような様子を微塵も感じさせませんが)、見えないところでもちろんお金の計算など、細かい仕事もたくさんあったことと思います。お疲れが残らなければよいが思いました。私は今回、なにもわからずついて行ったという感じで何のお役にも立てなかったのですが、来年度以降は参加する子どもの人数に応じて大人も何人かいた方が、塚本さんの助けになるのではないかと感じました。

合宿の感想文

                              4さい たかやま かりん
かわあそびがたのしかったです。おさかながおよいでいました。こうさくで、しゃしんたてをつくりました。ゲームもたのしかったです

                               1年 高山 真尚
 さがみはらのこうえんのアスレチックで、りくくんとぼくであそんだことがたのしかったです。そのつぎにいったやどは、きれいでとてもぼくがすきそうでした。そのつぎにいったのは、かわで、だれかがおたまじゃくしをつかまえました。ぼくはさかなをみました。そのつぎ、やどにかえって花火をしました。そのつぎのひは、山のぼりにいきました。とてもつらかったけどたのしかったです。山のかえりには、じんじゃにいってすいかわりをしました。そのつぎは、こうさくをして、ぼくはでんしゃをつくりました。そのつぎにゲームをしてあそびました。そのさいごのひは、つくいのきょうかいにいっておいのりをしました。

                               1年 たかはし みか
 1にちめ、ふれあいどうぶつこうえんでポニーにのったら、ちいさくてあまりこわくなかった。あとモルモットをだっこしたら、じかんがなくってさきにかえしたけどモルモットはまいにちさわられているから、モルモットにはちょうどいいとおもった。

                               2年 あべ もえき
 公園でべんとうをたべてあそびました。川あそびをしたら、つめたすぎでした。花火でせんこう花火ができませんでした。はいきんぐにいくとちゅうにねてしまいました。

                               2年 大塚 陸
 げいじゅつのいえというばしょで、かわあそびでさかながいてつかまえられなかったけど、ちょびっとおくまでいってたのしかったです。

                               3年 郷原 百花
○川あそび
 わたしは川あそびが楽しかったです。なぜかというと魚もいたのでつかまえようとしたのが楽しかったです。
〇工作
 わたしは工作で小皿を作りました。楽しかったです。

                               4年 阿部 舜幸
 一日目にかわあそびに行って夜にはなびをしました。二日目に、はいきんぐですいかわりをしました。

                               4年 大塚 岳
 7/29(水)〜7/31(金)まで、多摩教会教会学校の合宿に行きました。中でも、一番面白かったのは、工房での工作でした。キャンドルグラスの色を選んで絵がらをつけるだけだったけど思ったより時間を使っちゃいました。それでも終わったのは早い方だったので、正直言ってホッとしました。時間をオーバーしなかったので良かったし、面白かったです。

                               4年 高橋 英之
 工作で宝ばこをつくってそのなかにオルゴールを入れるよていでした。だけど時間がなくて、つくれませんでした。こんどは時間があるといいです。

                               5年 ウェケ シーラ惠
 私が一番うれしかったことは、徳見麻衣ちゃんと仲良くなれたことです。おととしも去年も新しい友達ができて、今年も新しい友達ができました。1日目のあさみぞ公園で、日向子ちゃんとゆりちゃんと麻衣ちゃんと私でバトミントンをしたのが麻衣ちゃんと最初の大きな思い出で、すごく楽しかったです。ポニーに乗った時も、何回やってもドキドキして楽しいなと思いました。1日目も2日目もだけど、ねる時はおそくまでおきて、トランプしたり、ゆりちゃんと麻衣ちゃんのけいたいで写真をとったり、自分たちの学校の話をしたりして、麻衣ちゃんだけでなく、みんなのことがわかりました。まるで、ずっと前から親友だったみたいにすごしました。
 2日目のハイキングでは、歩くのはすごくきつかったけど、その後のすいかわりは、食べる時すいかが冷たくておいしかったです。3日目のつくい教会は木造で木のにおいがしていいにおいでした。多摩教会とはふんい気がちがいました。来年も友達をふやしていきたいです。

                                5年 郷原 颯太
 ぼくは、7月29日から7月31日まで、夏期合宿に行きました。ぼくは、その中で、特に楽しかったのはハイキングです。なぜかというと、すごくつかれたけど楽しくみんなでがんばってのぼったから、うれしかったです。あと一年後も楽しく行きたいです。

                                5年 若林 ゆり
 2日目に、ハイキングに行きました。その日はちょうど晴れだったので、とっても暑かったです。山に登った後に、かえるの目が見えました。新しく入った徳見麻衣ちゃんとも仲よくなって、山に登っている時に、『ハリーポッター』の話でもり上がりました。山に登った後に、すいかわりをしました。私も参加したけれど、すいかは、わることができませんでした。お昼におべん当を食べました。その後に、すいかを2個食べました。最後は車で帰りました。とっても楽しかったし、ごはんもとってもおいしかったです。ねる時間がおそかったので、今度はもっとはやくねたいです。

                                6年  石綿 日向子
 私は、教会学校のキャンプが今年で最後でした。今回のキャンプで色々な思い出ができました。とくに一番うれしかったのが、新しく教会に来た徳見麻衣ちゃんと、とっても仲良くなれたことです。行きの車で、麻衣ちゃんと、となりになりました。最初はきん張して話せなくて、すごくとまどいました。でも麻衣ちゃんは思ったより話しやすく、すぐ麻衣ちゃんと話せました。だんだんとなれてきて、しまいには麻衣!!と呼びすてに呼んでいました。なんとなく、すごくうれしかったです。麻衣ちゃんだけでなく、女の子全員ともっともっと親しくなりました。こうしてたくさんの友だちと出合わせてくれたのは、神様のおかげだなーと新たに実感しました。
 こんなにやさしい友だちがいっぱいできて、とってもうれしいです。神様ありがとう!!これからもいろんな友だちを作りたいです。私にとっての教会学校の最後のキャンプは、今までにないとってもいい思い出になりました。

                                6年 徳見 麻衣
1日目...
 1日目は最初は公園に行きました。ひなこちゃん(石綿さん)、シーラちゃん(ウェケさん)、ゆりちゃん(若林さん)とバトミントン、バレーボール、フリスビー等をして走りまわったりしている1日目。初めて教会に通っている子と遊べて、とってもうれしかったです。友達ができるか心配だったけど、仲良くなった。「がっしゅく」にこれてよかったと思いました。次は川遊びで、ワクワクでした。とても足に「カ(・)」がとまって、かゆかったです。
2日目...
 2日目はハイキングで、くたくたでした。でも、つかれたときでも、ゆりちゃんとハリーポッターの話をして盛り上がってました。とても暑くって汗をいっぱいかきました。すいかわりでは、すいかにあたりませんでした。工作で、私はサラダボールを作りました。ガラスに模様をつけるので、「夜、天使様が見てくれている」絵にしました。
3日目...
 つくい教会でやったミサはひとあじちがいました。キャラメルももらいました。
 最初で最後の教会合宿はとても楽しかったです!また行きたいです。

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