多摩カトリックニューズ表紙へ戻る

2003年6月号 No.358  2003.6.21

「あなたがたは世の光である」というみことばを巡って 加藤 豊 神父
盛況だったミニバザー 鈴木 紀子
東京教区合同堅信式 加藤 泰彦
堅信を受けました ヨゼフ・ルカ 小島 慶太郎
5 甘夏ミカンのピールとソース作り 波田野 洋子

 「あなたがたは世の光である」というみことばを巡って
                              加藤 豊 神父

 はやいものでわたしが多摩教会に来てから2ケ月になります。この間、調布、府中、多摩の宣教協力体が正式にスタートしました。そして復活節も終わり、教会の暦は「年間」に入りました。
 ところで去年の今頃は何をしていただろうと考えてみたら、「ワールドユースデイ・トロント大会」を前に、その準備であくせくしていたことを思い出しました。教皇様が世界中の教会の青年たちに呼びかけ、それに応える青年たちの大会がワールドユ−スデイです。去年はカナダのトロントで行われることになり、日本からも沢山の人が参加することになりました。テーマは「あなた方は地の塩、世の光」(マタイ.5:13)でした。
 やがて2002年も7月になり、準備も整い、大会に参加する日本の教会の青年たち、引率リーダー、司祭やシスターたちは皆、松浦司教様を団長にカナダ入りしました。わたしにとって少々きつい、旅行でしたが、巡礼は本来「償い」と関連したものですから、本人が少々きついと感じるくらいがちょうどよいのかもしれません。体育館に宿泊したり、野外広場で野宿をしたりという体験も最近ではなかなかできるものではありません。教皇ミサの前夜、ダウンズビューパークという巨大な広場で小雨降るなか寝ていたわたしたちの顔の上を何匹もの蛙が飛び跳ねて行きました。
 その翌日のミサのなかで、教皇様は世界中から集まった青年たちに向かって繰り返し「ここにいるあなた方は地の塩です。世の光です」と呼びかけておられました。悪天候でしたがミサは無事に終わり、広場にいた沢山の人も引き上げて行きました。残されたのはゴミです。巨大な広場一面に散乱する釣40万人分のゴミまたゴミ。正直、「なにが世の光だよ」と思いましたし、そのゴミの始末をしていた現地のボランティアを見ては「この人たちこそ世の光だな」と思ったものでした。
 けれども、あれから一年近く経った今あることに気づいたのです。「あなた方は地の塩、世の光である」というこのみことばは、決してわたしたちの行いや能力を評価したメッセージではなかったのだ,ということにです。塩も光も先ずわたしたちの生活に欠かせない大切なものです。イエスにとっては罪人だろうが、徴税人だろうが、人間はすべて大切でした。塩のように、光のように大切でした。マナーがよかろうと悪かろうと、神様からみれば一人一人の存在そのものが既に価値あるものだったわけです。
 現代日本の社会で生きるわたしたちは、他人から行いや能力を評価されることで自らの存在価値を確かめることに慣れ過ぎていて、こともあろうに神様相手にそれをしてしまうことがあります(もちろん無意識のうちにです)。しかしそもそも神様は「善人」や「できのいい人」「できる人」だけを救われるのでしょうか? そういう人だけを大切になさるのでしようか? あれから1年近く経った今「そうではない」とわたしは思います。


        盛況だったミニバザー
                              鈴木 紀子
                                    
 聖霊降臨の主日のミサ後、恒例のミニバザーが開かれました。天気予報は雨。さらにカテドラルで行われる堅信式に、多摩教会から9人の方が受堅なさるので、お弁当など売れ残るのではないかと気掛かりでした。
 でも予報は例によって外れて当日は真夏のカンカン照り。すべては杞憂に終わり、食べ物をはじめ売れ行きは上々加藤神父様の熱唱付きギター独奏もあり、会場は大いに盛り上がりました。(ついでですが、神父様の足元におかれたどんぶりに入った投げ銭は1万3千円を超えました。)
 収益合計30万5千745円(前の日曜日の甘夏加工品の売上利益を含む)を建設特別献金に入れることが出来ました。大成功の陰に各地区やコルベ会の方々の大変な努力がありました。さらに忘れてはいけないのが、テント張りをはじめ準備と、後片付けに大汗をながして下さった男性陣の存在です。改めて、神に感謝。


当日のハイライト加藤神父の
   ギター・ライブ
焼きそばは、早々と売り切れ。
よい天気に、食欲も刺激されました。

         東京教区合同堅信式
                       加藤 泰彦 (南大沢)

 晴天に恵まれた6月8日(日)午後2時から、目白の東京カテドラルで東京教区の合同堅信式がおこなわれました。当日は聖霊降臨の祝日、多摩教会ではミニ・バザーの日でした。多摩からは9名の方が代父母と家族友人たちと参加。教区全体では199名が受堅、代父母、関係者を含めると800名近い人々が集まり、大聖堂の中は叙階式の時のようなにぎわいでした。
 岡田大司教様の主司式でミサは始まり、説教では「宣教協力体発足後初めての合同堅信式に与る皆さんが、東京教区の新しい力、希望となるよう、切にお顔いしそのために祈っております。」と語られました。この後、大司教様も含め4人の司祭によって聖油の塗油が行われ、堅信の秘跡が授けられました。
 ミサ後に行われた受堅者と司式者の記念撮影は、あまりの人数の多さに、代父母はご遠慮くださいというアナウンスが流されたほどでした。大司教様を囲んで次々に記念撮影の輪ができましたが、多摩教会もやっとのことで大司教様を囲んで記念撮影。ホッといたしました。
「使徒言行録」の中で語られている聖霊降臨の場面を彷彿とさせるような、エネルギーに満ちた堅信式でした。
 受堅された皆様本当におめでとうございました。


          堅信を受けました
                         ヨゼフ・ルカ 小島 慶太郎

+主の平和
 僕が堅信を受けようと思ったのは、イエス・キリストの事をもっと知りたかったから。何も知らないうちから、僕はずっ−とカトリックの中で祈られ、守られて、生きてきたと思っています。
 親を見ていて思います。「カトリックで良かった」と。共同体の中で、生かされている喜び、悲しい時、嬉しいとき、いつも共にいてくださる神の存在を信じることの喜びを僕は、感じています。
 中2の今年、僕は自分の意志で堅信を受堅しました。教会の中では、「一人前になった」と神父様から祝福してもらいました。両親は、「一つ肩の荷が下りた」と嬉しそうでした。僕には沢山の親がいて、沢山の兄弟がいます。これから、もっともっと色々な事を学んでいくと思います。
 どんな時も神様が与えてくださる、知恵と力と勇気を信じてゆきます。共同体の皆様これからも、これからの僕たちの為にお祈りください。
−−−−−主の御旨のままに−−−−− ありがとうございました。
P.S. 本当は、聖油の塗油は大司教から授けて欲しかったのですが、僕はチェレスティーノ神父でした。・‥不満はありません。



      甘夏ミカンのピールとソース作り
                         コルベ会 波田野 洋子

 今年で5年目に入りましようか、能古ノ島の無農薬甘夏を加工することを始めて。
 今年も甘夏ミカンの到着を待って、甘夏27kg、グラニュー糖15kg、パック300ケ。 準備OKで作業開始。3日間、総動員数20名。皮の表皮を出来るだけ薄くむくときの皆 の寡黙になっての風景。2度茹でこぼし、皮の一枚づつ水分を取る作業。完全にサトウとの汁けがなくなる迄煮込み、そしてグラニュー糖をまぶして乾くまで一晩(24時間)置いて完成。ソース作りもグラニュー糖と実だけで、ひたすら煮つめる。真剣な目、目で出来上がり。翌日パック詰め。シールをはって完成。皆でご苦労様。神に感謝。
 私たちの小さなしていることの中に、ご復活の祝日・ご降誕の祝日・枝の祝日・敬老のお祝い・ミニバザー・バザーなどの祝別されたタマゴ・枝・パ−ティの用意された赤飯・ケーキなどを来ることの出来ない病者・高齢者の方々へ持って訪問先に喜びを分かちあうことなど、私たちの心は小さくても皆でひとつに、皆で支えあい、関わっております。神の豊かな恵みの中で。

 多摩カトリックニューズ表紙へ戻る