最新号

2021年1月号 No.563

発行 : 2021年1月9日
【 巻頭言:主任司祭 豊島 治 】


対応します

主任司祭 豊島 治

 皆さま、2021年もよろしくお願い申し上げます。
 緊張が続く毎日でお疲れではありませんか? そのときは情報を取り込むのを抑えて、じっくり深呼吸と背伸びをしましょう。恐怖は縮こまってしまう傾向にもっていきます。
 今年の生き方の方向性を確認しましょう。困ったときは神に。苦しい時は神に。迷ったときは神に。向きをかえていきましょう。
 私も多摩教会6年目を迎えるのですが、前任の神父様が残してくださったメモ、一つは2017年4月号ニューズ巻頭言に載せていますが、もう一枚見つけました。内容はこれです。

 いつまでも死なないかのように生きる
 同時に今の行いは最後であるという気持ちで生きる
 Vivere come se non dovessimo mai morire e come se questa fosse I’ultima mia azione.

 6年前、この一文に出会ってはいましたが、実感がわかないでいました。でも病気の恐怖、その先の死への想いをこえた生き抜く力を、私は最近ここから頂いています。このように、時よって、文字での伝達は力になり得ます。
 多摩カトリックニューズもしばらく休刊がつづきました。感染防止のこともありましたし、高齢の方や体調不安の方が人込みにいるリスクを懸念したのです。
 また、その世代ではない方は、刻々とかわる社会状況に教区&教会の対応協力を余儀なくされてきましたから、メインの委員の方もしんどかったと思います。ありがとうございます。そしてその方々のご家族、周囲の方にも感謝申し上げます。

●2021年多摩教会は2つの柱
 さて、この2021年ですが、二つのポイントを挙げて進めていくことと考え、年末の司牧評議会でお伝えしました。具体的には今後説明していきます。残念ながら2021年は「ミサをささげること」がメインになっていくでしょう。少なくとも2021年は以前のような活動は無理と考えます。多少工夫していくとしても、それは「新しい様式(ニューノーマル)」となって未来に続いていくでしょう。だから元に戻りたいという拘(こだわ)りはかえって自分を苦しめてしまうと言えるのかもしれません。これは私への自戒の意味をもっています。
 そして、運営体制です。
●万全の体制で2021年から先のミサを
 2020年は、工事のための時間をいただきました。コロナの影響を受ける前は雨漏りと外壁・教会電子部品の交換という内容でしたが、工事期間とコロナ感染防止対策指針と時期が重なったため、併せて施工しました。
 第一に換気のことです。教会の天窓をいままで固定して開かないようにしていましたが、ワイヤーの交換も施工して開くようにしました。暖房使用時には、後ろから前の天窓に気流が流れます。冷房時は上から冷たい風が聖堂脇の下の窓に流れるようになりました。両脇の天井は凹みがありますが、その分の空気は換気扇を据えています。加えて換気の目安としてモニター計を設置しています。一番厳格な基準で設定し換気量を増やす必要があるときは、さらにアラームが鳴ります。その際は、さらに天窓を開けることになります。
 もちろん個々のマスク着用をはじめ、接触・飛沫感染防止の行動にご協力ください。
=ミサにいらっしゃる方は=
 現在は、信徒館側の階段から聖堂に向かってください。
 ① 聖堂エレベーター横に手洗場を新設しました。冬でも人肌ほどの温水がでます。きっちり洗ってください。ハンカチは持参してください。良く拭き取ります。
 ② 同時に検温です。37.5度以上の方は申し訳ありませんが、聖堂に入ることはかないません。
 ③ 聖堂には参加票があり、記入登録していただきます。ペンはアルコール洗浄してあります。自分でボールペンを持参いただくと安全性が上がります。
 ④ ミサの流れ、案内は正面や側面にあるモニターで表示します。先唱は休止です。
 先唱をすると、空調の音でマイク音量を上げることになりますが、窓をあけていますので近隣への配慮が必要になります。(窓を開けての祈りの声が聞こえる件は、近隣の方に伝達はしています)
 案内係は長時間近くには同伴できませんし、プリントの再利用は厳禁となっていますので極力このような機能を使います。視力に自信のない方で案内が必要な方はモニター近くのシートをお選びください。
 ※①、②は大人数の場合、信徒館で行うことがあります。①~④は教区指針に従っての施行です。
 このことにより以下のことが変わっています。
その1 : トイレ個室化
 トイレは全て個室にしています。それぞれに洗剤液を備えているのでペーパに吹きつけて使用することで、利用者自身で衛生状態を向上できます。ドアの表示は絵文字なので、様式は想像できます。
 足腰に負担を持つ方や車椅子でも入れるトイレが新設されています。子育ての方の支援のためにチャイルドシートとおむつ換え台も備えています。スイッチは個々で操作してください。出た後は水場を個室外につくっていますので必ず手指洗浄をお願いします。
その2 : エントランスの様子
 今まで、世帯ごとの棚がありましたが、密集を避けるためと、接触による感染予防から棚を撤去し、その空間を車椅子通路と身障者トイレのために利用しました。
 2021年は少なくとも感染防止対策を講じた運営があるので、多摩カトリックニューズは手渡しか郵送となるでしょう。今後検討していきましょう。
 献金封筒も現金を触ることは避けたいと係の方から言われています。月定、建設など教会維持に関わる献金は引き続き、振り込みをお願いします。どうしても都合で現金の方は別の封筒を用意していますので、お申し出ください。
 ミサ献金について加えて申しますと、ミサ終了後、帰り道に献金カゴがあります。この時世なので当然ですが、ミサ献金が減少しています。ミサに与ることができたという感謝の献金です。この意向でお願いします。
 棚があったところに特大ホワイトボードがかかり、講座のときやお知らせに使われます。換気しながらの暖房方法として、遠赤外線ストーブで対応します。
その3 :講座や経済問題評議会のオンライン化
 現在「講座(以前は入門講座と呼んでいました)」と「経済問題評議会」「宣教協力体会議」は、オンラインで行っています。また今後、教会学校もオンラインと対面の併用となるでしょう。

●大司教宣教司牧指針がでたことによる多摩教会の体制づくり
 先月クリスマスに、菊地功東京大司教は自身の方針である「東京教区宣教司牧指針」を発表されました。東京教区の方針といえます。多摩教会信徒の皆様には印刷したものを発送しますのでお読み下さい。これは多摩教会の方針としても合致しなければなりません。今回の指針には、
 A. 宣教する教会
 B. 交わりの共同体を目指して
 C. すべてのいのちを大切にする共同体をめざして

 の三つの柱が記されています。多摩教会の諸活動や部、委員もこの区分けにしたがって、教区の指針や通達を受け止めることになるでしょう。グループ分けをさせていただきます。教区の方針とピントを合わせ、それぞれのグループで纏めて意思疎通をよいものにし、2021年を過ごしましょう。
 コロナ下で全ての活動が出来る状況ではありません。そして全ての方が一同に集まることも不可能です。ゆえにこの部署の代表の方を主任司祭が任命し、評議会を運営していくことになります。
●それぞれの場で協力できることを
 工事については教会の土地造成の割れ目があり、近所からも指摘されています。園芸についても屋上庭園の防水がバクテリアによって破られており、補修、入れ替えを行います。また、ネット配線も老朽化です。今の多摩教会の工事は資格の必要な工事は業者ですが、DIYできるところは営繕に協力して自前で行っています。多摩教会を希望のシンボルとして輝き続けるための今できることをやるまでです。
 建物への献金先は 三菱UFJ銀行多摩支店 普通口座1228567です。
 加えてacc@tamacatholic.jpにお名前と献金内容を入れて下さい。