山上の説教

山上の説教(山上の垂訓)の2枚の窓を見ると、、左側ではキリストとその使徒たち、右側では色々な反応を示す聴衆が描かれています。

山上の説教(山上の垂訓)は、マタイによる福音書第5章から第7章に記録される、キリストの最も総括的な説教です。
聖書には「イエスはこの群集を見て山に登られた。腰を下ろされると、弟子たちが近くに寄ってきた。そこでイエスは口を開き、教えられた」と書かれています。
ここでは、その最初に説かれた「幸い」について紹介します。

心の貧しい人々は、幸いである、
天の国はその人たちのものである。
悲しむ人々は、幸いである、
その人たちは慰められる。
柔和な人々は、幸いである、
その人たちは地を受け継ぐ。
義に飢え渇く人々は、幸いである。
その人たちは満たされる。
憐れみ深い人々は、幸いである。
その人たちは憐れみを受ける。
心の清い人々は、幸いである。
その人たちは神を見る。
平和を実現する人々は、幸いである。
その人たちは神の子と呼ばれる。
義のために迫害される人々は、幸いである。
天の国はその人たちのものである。(マタイによる福音書5章3~10節)

この山上の説教には、この他に「地の塩、世の光」、「敵を愛しなさい」、「祈るときには」(主の祈り)、「思い悩むな」、「人を裁くな」、「求めなさい」、「狭い門」など、聖書の中心部ともいうべき教えが続いています。