巻頭言②:主任司祭 豊島 治「カリタス・ジャパンについて回答します」

カリタス・ジャパンについて回答します

主任司祭 豊島 治

 こんどのバザーでは収益は、カリタス・ジャパン経由で被災地に送られるということになっています。私はカリタス・ジャパン担当司祭ですので、少しばかり説明させていただきます。

 カリタス・ジャパンは、日本の司教団のもとにある国内外の活動団体に金銭援助・啓発するNGOです。各教区に教区長が任命した担当司祭がいて年二回会議があります。
 166カ国が加盟する国際カリタス(カリタス・インターナショナル)の一員です。

 国際カリタス(カリタス・インターナショナル)は、世界165カ国カトリック教会が加盟して本部があります。現在副総裁は菊地司教さまです。災害など緊急支援が必要だと訴えると、バチカンにある本部から全世界のカリタス加盟国で緊急募金が行われ、被災地に送られます。東日本大震災ではこのシステムが機能して世界中から支援をいただきました。

 東日本大震災では日本の司教団が一致して支援することがきまり、10のボランティアのベースやデスクが各所にでき、被災地に生きる人とともにすごしています。その際地域に親しみ、なじんでいる「カリタス」の名称をつけました。被災地ベースのひとつカリタス釜石はカリタス・ジャパンとは別の組織です。関わり方としては一年更新で情報共有や資金援助を行っています。東京カリタスの家も別の組織で東京教区が関わっている団体です。

 日本国内も含めて世界から人的支援や金銭支援の受付を行っています。二回の厳しい審査をもって支援をきめます。順次審査をして支援が的確に行われているか国際審査をうけている、カトリック教会唯一の公認支援団体なのです。定例でどのような支援をし、その効果がどうであったかの説明をしています。