連載コラム:「平和への祈りを通じた繋がり」

連載コラム「スローガンの実現に向かって」第57回
平和への祈りを通じた繋がり

落合・鶴牧・唐木田・町田地区 北村 勝彦

 カトリック教会では8月に平和旬間として平和への実現に向けた祈りの期間があります。
 私は大学生のとき、大学生協で学生委員として活動をしていました。そこでは食を通じた生活安全、環境問題、平和活動への取り組み、学生同士の仲間づくりということで、レクリエーション活動の実施、スキースクール、山梨は特に、地の利を生かしたワインセミナー、山梨では大学でもワインを造っている学部もありましたし、皆さんよくご存じのようにワイナリーもたくさんあります。そういった活動を通じて学生生活をよくするために取り組んでいました。そこで私は、学生に向けた活動を勉強の傍らしていました。オアシスとは少し視点が違うでしょうが、教会から発信する平和への思いという点では少し通じるところもあるのかもしれません。

 その平和活動のひとつに、戦争のない平和な世界を目指して大学生協でも毎年8月に、広島、長崎の平和記念式典に合わせて、「Peace Now!」と題して全国から学生を集めて平和活動についての大学生間の交流、意見交換をしていました。私のいた大学生協では毎年学内の学生が平和への思いを込めて折った千羽鶴を届けるために、学生を派遣しており、私は3年生のときに、代表として学生の思いを届けてきました。

 現在は、家族のおかげでカトリック多摩教会に足を運ぶようになりましたが、カトリック教会でも平和旬間を通して同じ思いのもと、平和への実現に向けた祈りを捧げていることを知りました。そして今年は戦後70年の節目の年でもありますし、武力によらない「平和への祈り・思い」がますます必要な世の中になっていくのだと思います。今は、このカトリック多摩教会を通して祈りを捧げることでしか、その実現に向けた関わり方はできてないですが、戦争のない平和な世界を次の世代に繋いでいくためにもその思いは強く持ち続けていたいと思います。そして家族が集うオアシスの実現に向かうことが、同時に平和への祈りの力もより大きなものとなり、平和への実現に向けて、また一歩近づくことなのだと思います。
 そして、最後にカトリック多摩教会というオアシスに多くの家族が導かれることを願います。